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校長日誌

【校長ブログ】なぜ働いていると本が読めなくなるのか

 5月15日、県立川口高校は、19日からの1学期中間考査に向けて試験勉強モードに入っています。昨日も放課後、自習室の他、廊下の自習スペースで試験勉強をしている生徒の姿がありました。中間考査に向けて、がんばってください。


 三宅香帆さんの『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』(集英社新書 2024年)を読みました。中央公論新社の新書大賞2025で第1位になったベストセラーになっている話題の本です。
読書が「教養・修養」から「娯楽」を経て「ノイズ」へと変わるという変遷の指摘には驚嘆しました。現代のスマホによる手軽な情報入手に対して、本は「ノイズ」を含むために読まれなくなったと分析しています。そして、働きながら本を読める社会をつくるために、「全身全霊社会」をほめるのではなく、「半身社会」で生きることをすすめています。
 私は電車通勤をしていますが、電車の7人掛けのロングシートで7人中5~6人はスマホを見ています。本を読んでいる人は1人いるかいないか…。毎朝同じ電車に乗っていますが、本を読んでいる人は毎朝本を読んでいます。人間の習慣とはこういうものなのかなと思います。私は、スマホのセルフコントロールが大切だと思ています。
 高校時代に良い習慣をしっかりと身に付けてもらいたいと思います。