校長日誌
【校長ブログ】言葉や行動は、人から人へ「こだま」します。~アンパンマン誕生秘話~
4月21日、県立川口高校の木々が勢いよく芽吹いてきます。春に植物が一斉に芽吹くことを「スプリングフラッシュ」と言うそうです。今日は春というよりは初夏のようは暖かさです。
芽吹きと同じように川高生も活躍しています。野球部は春季大会で県大会出場を決め、4月25日に大宮南高校と対戦します。女子テニス部は学校総合体育大会南部地区予選会に出場し。ダブルスは笹川(3年)丸山(3年)ペアが2大会連続で県大会出場を決め、団体戦でも関東大会県予選会への出場権も獲得しました。
連続テレビ小説「あんぱん」。“アンパンマン”を生み出したやなせたかしと暢の夫婦をモデルに、生きる意味も失っていた苦悩の日々と、それでも夢を忘れなかった二人の人生。生きる喜びが全身から湧いてくるようなドラマとして人気のようです。
先日、ノンフクション作家である門田隆将さんの『慟哭の海峡』(2017年 角川文庫)を読みました。アンパンマンの作者である漫画家 やなせたかし さんにスポットをあてた本です。私は授業では主に日本史を教えていましたが、歴史を学ぶなかで、常識を疑うこと、常に自分の立ち位置を意識することが大切だと教えてきました。「正しい」といわれていたことが間違っていたことはよくあります。
アンパンマンは、他のヒーローと違いますよね。私たちのイメージする「正義の味方」といわれるスーパーマンやウルトラマンなどのヒーローは、悪役を徹底的にやっつけて、さっそうと去っていきます。街をめちゃくちゃにしても被害者に謝りはしません。
やなせさんは、戦争を経験しています。私たちが想像を絶する場面も経験したでしょう。京都帝国大学出身の弟は23歳で戦死しています。そのような経験から「正しいこととは何だろう」「正義の味方といわれるヒーローは、一体だれを助けているのだろう」と考えたようです。
真のヒーローとは、本当に困っている時、一人ぼっちで寂しくて心が折れそうな時などどうしようもない時などに、やってきてくれる人だと気付きました。本当に人を救おうと思えば、自分が傷つかずにはできない場面があると思います。アンパンマンはヒーローだけど情けない。だからチビッ子はすぐに見向きもしなくなる。お腹がすきすぎて困っている人に、自分の顔を食べさせて助ける場面があります。自己犠牲の大切さへのメッセージですね。でも、バイキンマンやドキンちゃんを絶対に殺さない。大人になるとアンパンマンの偉大さがわかります。それは君たちが親になる時です。
本当の正義、正しいこととは何か。それは、自分のことよりも他人のことを考えて行動し、人を大切にすることです。困っている人を助けること、それはいつの時代にも絶対に変わらない正しいこと、正義だと思います。
先日、バスの中で優先席に座りながらスマホゲームに夢中になり2人組の高校生を見かけました。高齢者の方が来たらあなたならどうしますか。教科書には出ていませんが、優先席は電車やバスで一番乗りやすい場所、降りやすい場所にあります。電車やバスでは優先席に限らず、高齢者や足の不自由な方、妊娠している方などいたら、席を譲りましょう。「どうぞ」の一言です。周囲の人への気ばたらきが大切です。
たった一言で人は傷つく。たった一言で人は微笑む。たった一つの行動で人は癒されます。自分がやさしく話しかければ、きっと相手も穏やかに答えを返してくれる。言葉や行動は、人から人へ「こだま」します。
【校長ブログ】先生方への感謝を込めて~川口高校で離任式~
4月18日、県立川口高校では今年度の人事異動に伴う離任式が行われ、長年にわたり多くの生徒から親しまれてきた3人の先生方が最後の挨拶を行いました。式には2・3年生生徒と教職員が参加し、体育館に温かい拍手が響きました。
ご勇退された斎藤幸栄子教諭は、これまでの教員生活を振り返りながら、「生徒の成長を見届けることが何よりの喜びでした。皆さんの笑顔に、日々元気をもらっていました」と語りました。授業や行事での思い出を紹介すると、生徒たちは真剣なまなざしで耳を傾け、別れを惜しむ表情を見せました。美術部の生徒は、「厳しくも温かく接してくれる先生でした。寂しいけれど、感謝の気持ちでいっぱいです」と話していました。斎藤教諭は今後も油絵の創作活動を続ける予定とのことです。
大宮工業高校に転勤された安倍孝司教諭は、人生を24時間に例えて「高校生の皆さんの人生はこれからできることがたくさんある。自分も毎日が刺激的だ」とエールを送っていました。川口東高校に転勤された横山哲也教諭は。川口高校と川口東高校の立地環境を比較しながら「高台には高台の良さ、平地には平地の良さがあり、それぞれの良さに気付くことが大切」と激励されました。
転退職された19名の先生方のご活躍を祈念しています。
【校長ブログ】幸せの感じ方~春爛漫の川口高校~
4月16日、早朝、校舎内を巡回していたら、久しぶりに富士山が良く見えました。真冬の富士山とは違う陽春の富士山。朝から清々しい気持ちになりました。
1年生も高校生活になれてきたようです。幸せの概念は多様ですが、ポジティブ心理学の第一人者であるマーティン・セリグマンの唱える「幸せの種類」について紹介します。セリグマンが唱えたウェルビーイングの多面的モデルを解釈すると、幸せには5つの種類があるということになります。「達成」「快楽」「没頭」「良好な人間関係」「意味合い」の5つです。
「達成」は何かを成し遂げたときに感じる幸せ。自信に繋がりやすい幸福感です。
「快楽」は美味しいものを食べた時などに感じられる幸せ。幸せホルモンと称されるドーパミンが放出されるタイプの幸福感です。
「没頭」は時間を忘れて夢中になっている時に感じる幸せのことです。
「良好な人間関係」は、例えば、自分の好きな人と楽しく幸せに暮らすことや、気の合う仲間と時間を共有する幸せのことです。もしかしたら、コロナ禍で最も多く失われた幸せはこれかもしれません。
「意味合い」は、自分が誰かに貢献していると感じることができている幸せのことです。自分の存在に意味を見いだせている状態といえます。これはモチベーションの源泉にもなり、毎日を快活で明るく過ごすために欠かせない幸せです。
県立川口高校の皆さんには、たくさんの「幸せ」を高校時代に体感してもらいたいと思っています。
【校長ブログ】1年生のワクワク感が伝わります~対面式・部活動紹介~
4月9日、春爛漫を感じる穏やかな日差しの中、県立川口高校のある諏訪山では桜が満開です。
川口高校ではアリーナ(川口高校体育館は重層で「アリーナ」と呼んでいます)で対面式を行いました。1年生318名を、2年生315名、3年生306名が迎えました。2・3年生はクラスごとにショートコントや一発芸を披露して、笑いのあふれる対面式でした。午後からは、14の文化部、16の運動部がそれぞれ趣向をこらして部活動紹介を行いました。最後の書道部の書道パフォーマンスは圧巻でした。
【校長ブログ】「高く、正し」新たに318名の新入生~令和7年度入学式~
4月8日午後、県立川口高校では第80回入学式を挙行しました。318名の新入生が、“チーム川高”に加わりました。壇上からは新入生一人ひとりの顔がよく見えます。一人ひとりの呼名の返事に、高校生活への決意と希望を感じました。式後の校歌披露では、2・3年生の運動部に所属する生徒有志約200名が各部のユニフォーム姿で登場し、川口高校校歌を声高らかに斉唱し、新入生を祝しました。
入学式の校長式辞を紹介します。
今日の晴れの日を待ち望んでいたかのように。ここ諏訪山の桜の樹々が、満開の花びらを揺らしております。この春の佳き日に、御来賓の皆様方の御臨席、多くの保護者の皆様の御列席を賜り、令和7年度 埼玉県立川口高等学校 第80回入学式を挙行できますことは、本校にとりまして大きな喜びでございます。ただ今、入学を許可いたしました318名の新入生の皆さん、入学おめでとうございます。教職員、在校生一同、皆さんを心から歓迎いたします。
本校は、昭和16(1941)年に旧制川口市立川口中学校として開校し、今年で85年目を迎える伝統ある学校です。校訓「高く正し」のもと、生徒は高い目標を持ち、その実現に向かって正々堂々とひたむきに努力する校風を伝統としています。地域の大きな期待を担いながら、二万五千名の卒業生を世に送り出し、社会の様々な分野に、多くの有為な人材を輩出してまいりました。
本校での第一歩を踏み出した新入生の皆さんに、「ビュリダンのロバ」について紹介します。「ビュリダンのロバ」とは、フランス中世の哲学者であるジャン・ビュリダンが作った話とされています。
「ロバは、左の道の先と右の道の先に干し草を見つけた。ほぼ同じ距離、ほぼ同じ量の干し草が置かれている。どちらの干し草も美味しそうだ。どちらの干し草を食べるのがいいだろうか?ロバは迷った。左に二、三歩行くと、右のほうが良さそうに思えてくる。右に二、三歩行くと、左のほうが良さそうに思えてくる。そんなことを続けているうちに、ロバはとうとう餓死してしまった。」
右の干し草を食べるか左の干し草を食べるか、これはどちらでもいいことです。さっさとどちらでも食べて空腹を満たしたらよいでしょう。しかし、人間には二つの刺激に挟まれて身動きが取れなくなるという場面があります。この話は、何かを選択することの難しさと同時に、何も選択できずにその場で立ち尽くしてしまう危険性を教えてくれています。
私たちはコロナ禍をとおして、世の中には「正解」のない課題がたくさんあることに改めて気づきました。「正解」は一つではないでしょう。皆さんの今までの勉強の多くは、一つの答えのある問題を解くことでした。21世紀を生き抜く皆さんは、この「解」のない課題に立ち向かう力を身に付けることが大切です。
新入生の皆さん。高校入学にあたって、最初に意識してもらいことを三点お話しします。
一つ目は「一歩前へ」。これまでの小学校、中学校時代に思いどおりにならないこともあったと思います。今から、新しいスタートです。過去は変えられない。でも、未来は変えられる。皆さんには、過去よりも未来にエネルギーを使ってもらいたい。必ず楽しい時が増えていきます。
二つ目は「失敗を恐れない」。川口高校は、自分がチャレンジしたことに対して、安心して何度でも失敗の経験が積める場所でありたいと思います。失敗から学び、失敗を糧にして成長できる場でなければならないと思います。失敗したり間違えたりすることが恥ずかしいのではありません。失敗したり間違えたりする人を馬鹿にしたり、笑ったりすることが恥ずかしいのです。
三つ目は「お互いを認め合う」。全ての人が気持ちよく高校生活を送れるように、という願いを込めて、私自身が人に対する接し方として心掛けていることをお話しします。それは、「人を人と比べない」、そして「人を悪く言わない」ということです。お互いを人として尊重し合い、傷つけたりしない。皆さんが気持ちよく高校生活を送れるようにしましょう。
比べるとすれば、その相手は過去の自分でしょう。目標は、昨日の自分を超えること。去年の自分を超えること。皆さんが入学した「今」と比べて、これからどれだけ大きく成長し、変わっていかれるか。私もとても楽しみにしています。
御参列の保護者の皆様、お子様の御入学、誠におめでとうございます。心からお祝い申し上げます。教育は、学校、家庭、地域が一体となってお子様一人一人を育むことが大切でございます。私達教職員は、お子様が、自らの生きる道を、自らが切り開いていけるよう、全力を尽くして参ります。お子様の健全な成長を望み、豊かな個性を育てていくためには、学校、家庭、地域がそれぞれの役割を果たしながらも、連携を密にしていくことが重要でござます。そのためにも、是非とも本校の教育方針を御理解いただき、御支援御協力を賜りますよう、お願い申し上げます。
結びに、本日御臨席を賜りました皆様に改めて御礼申し上げますとともに、新入生の皆さんの高校生活が充実したものとなることを祈念いたしまして、式辞といたします。
【校長ブログ】君は卵を立てることができるか?~令和7年度第1学期始業式~
4月8日、県立川口高校では令和7年度のスタートです。桜も満開です。早朝に校内を巡視していると、早くから登校している生徒も多くおり、新年度の活気を感じました。
午前中、新入生を迎える新3・2年生だけで令和7年度着任式、始業式を行いました。川口高校では、19名の先生・行政職員の方々が転退職され、新たに13名の先生・行政職員の方々が”チーム川高”に加わりました。第1学期は新年度のスタートです。
私は、校長として生徒諸君に最初にどのようなメッセージを伝えるか、毎年悩んでいます。今回は、昨年度の修了式のテーマを踏まえ、一歩前へ歩みだす気概について伝えようと考えました。今年度の川高生の活躍に大いに期待しています。始業式の校長講話を紹介します。
皆さん、おはようございます。
3月24日の修了式で、「春休みに、高校時代に全力で挑むことができる「野心」を見つけてください」と話しましたが、「野心」は見つかりましたか。皆さんの努力という車の後輪が機能するために、前輪の「野心」をしっかりと見つけてください。
皆さんは、卵を立てることができますか?
この楕円形の卵は立つのでしょうか?
私は、立てることができます。たぶんここにいる先生方の中でも、卵を立てたことのある先生はいないと思います。
「コロンブスの卵」という話があります。アメリカ大陸に到達したクリストファー・コロンブス(1451- 1506)の功績を祝う晩餐会で、ある男が「西へ西へと航海して陸地に出会っただけではないか」というねたみに対して、コロンブスは卵を取り上げ、「この卵を卓の上に立ててごらんなさい」と言いました。誰にもできなかったところ、卵の尻をつぶして立ててみせたという逸話から、「誰でもできる事でも最初に実行するのは難しい」という例えです。日本でも、1921年から1940年まで「尋常小学国語読本」に取り上げられていました。ただし、これは実話ではなく、16世紀頃に作られた話らしいです。
ここでお話したいポイントは「情報」の大事さです。卵は立たないという先入観があれば、卵を立てようとはしません。しかし、「卵は立つ」という情報があれば、実際に試してみて卵を立てることは、難しいことではありません。
卵が立つことを信じている又は卵が立つことを知っている子は成功させるのが早い。半信半疑な子はすぐに諦めちゃいますね。他の子が卵を立たせるのに成功したのを見て「ほんとにできるんだ」と分かってからようやく成功させます。
私にとって、「コロンブスの卵」の逸話が面白いと感じたのは、その逸話によって、「卵は立たない」という先入観が与えられるという事です。その結果、卵を立てるという現象で人を驚かせる事も可能になります。
このことは、皆さんの学習や部活動などにもあてはまります。「この勉強でも部活動でも、頑張って続けていたら必ず上手くいくんだ」と信じて取り組んでいる人は、受験でも何でも成功しやすい。
この感覚がわかれば、今よりももっと高校生活が充実すると思います。
まずは、卵を1個立ててみましょうか。
川高生の皆さん
元気に挨拶してますか。 挨拶は自分を伸ばしてくれます。
他人に優しくしてますか。 他人への優しさは自分を見抜く力を与えれくれます。
夢を諦めていませんか。 夢は今を楽しみ前進する原動力です。
志高く。
【校長ブログ】チーム川高
3月28日、県立川口高校では、今週の暖かさの中で校内の桜も咲き始めています。グラウンドでは野球部、アリーナでは、女子バスケット部、女子バドミントン部、卓球部、柔道部、剣道部、音楽室では吹奏楽部が元気に活動していましした。
川口高校では、松本恭介校長先生(第22代:平成28・29年度在籍)の時代から「チーム川高」を前面に打ち出しています。チーム川高とは、「教職員、生徒、保護者をチームとして捉え、一体となって生徒の可能性を追求し、全力で生徒の自己実現をサポートしていく集団である」と定義しています。
人間が集団で行動する際、「グループ」や「チーム」、「組」、「班」、「団」などいろいろな呼び方があります。「グループ」と「チーム」には違いがあるそうです。
①「グループ」は強いリーダーに率いられる。「チーム」は状況に応じてリーダーシップを分かち合う。
②「グループ」はただ黙々としている。「チーム」は楽しみ、笑いが絶えない。
③「グループ」は必要だから集まる。「チーム」は仲間との集いを待ち遠しく思う。
など、「グループ」と「チーム」には違いがあるそうです。
3月24日、誠に残念ながら、かけがえのない「チーム」の一員である県立川口高校に15年間ご勤務された先生がご逝去されました。心からお悔やみ申し上げます。幽明境を異にすることとなり、痛恨の極みです。先生の思いも受け継ぎ、よりよい「チーム川高」になるように全力で取り組んでまいります。
【校長ブログ】「野心」のすすめ~令和6年度修了式~
3月24日、県立川口高校では、令和6年度修了式を行いました。
明日から学年末休業に入りますが、生徒諸君は奮闘努力してくれたと思っています。
修了式の校長講話を紹介します。
今日は、「野心」についてお話しします。
皆さんは、「野心」と聞くと、どのように思いますか。『広辞苑』では「野心」とは、「人に馴れ服さないで、ともすれば害しようとする心」、「身分不相応の大きな望み。野望」、「大きな飛躍を望んで、新しいことに大胆に取り組もうとする気持ち」とあります。
日本大学理事長で作家の 林 真理子 さんが12年目前に『野心のすすめ』(講談社新書 2013年)という本を書きました。右肩下がりの時代になって、格差社会が広がって、日本の若者は野心を持たなくなりました。それでは日本がダメになる、努力した人だけが見える世界もあると伝えたかったそうです。2年に出版された『成熟スイッチ』(講談社新書 2022年)と一緒に再読して改めてなるほどと思いました。
『野心のすすめ』では、「世間で『野心』といえば、腹黒かったり身の程知らずであつかましいイメージが先行しています。『野心家』となると、もうほとんど悪人扱いです。」と書いてありました。車は前輪と後輪が機能して前に進みます。林 真理子 さんは、「『今のままではだめだ。もっと成功したい』という『野心』は、自分が成長していくための原動力になりますが、一方で、その『野心』に見合った努力が必要になります。野心が車の前輪だとすれば、努力は後輪です。野心と努力、両方のバランスがうまく取れて進んでいる時こそ、健全な『野心』といえるのです」と言っています。
川口高校の皆さんは、とてもやさしく謙虚です。米国IT大手アップルの創業者であるステーィブ・ジョブズ氏は、「感謝の心が人を育て、感謝の心が自分を磨く」と言っています。やさしく謙虚なことは素晴らしいことで、この先の人生でもずっと大切にしてほしいと願っています。
しかし、同時にもっと自分に自信をもってもいい。もっと高みをめざす「野心」を抱いてもいい。もっと尖がってもいいと私は思っています。なぜなら、皆さんのこれから歩む「道」が社会に希望をもたらし、やがて多くの人が歩く「道」となる。皆さんには才能と無限の可能性があるからです。
「今のままじゃだめだ。もっと成長したい。もっと成功したい」。皆さんは そんな野心を持っていますか?その野心は社会に貢献できるものですか?若者の特権は、「何でもできる」ではなく、「何でもできると思える」ところにあります。「野心」は大きくても小さくてもかまいません。
「高校時代に英検2級に合格したい」
今日、校歌を演奏してくれる吹奏楽部の生徒が「全国大会に出場したい」
野球部の生徒が「絶対に甲子園に出場したい」
ラグビー部の生徒が「花園に行きたい」
大学受験を目指す生徒が「日本大学に合格したい」「絶対に、早稲田大学に進学したい」
是非この春休みに、高校時代に全力で挑むことができる「野心」を見つけてください。そして、その「野心」を自分の人生を豊かにするだけではなく、世の中を豊かにすることにつなげてください。
皆さんは、4月から新しい学年に進級します。新入生も入学し、新たな出会いが待っています。世界は、正解のない課題に満ちています。皆さんが、混迷する世界に希望の灯をともし、多くの人が歩く「道」をつくる次世代のリーダーになってください。川高生にはそれができると私は信じています。
川高生の皆さん
元気に挨拶していますか。
他人に優しくしていますか。
夢を諦めていませんか。
志 高く。
元気に4月8日の始業式で会いましょう。
【校長ブログ】厳しさを乗り越えると春が来ます~2学年進路説明会を開催~
3月19日、思いもかけない雪で県立川口高校は雪景色になりました。
2学年は教室やアリーナを会場に進路説明会を行いました。岩手大学、埼玉県立大学、日本大学、東京電機大学など46の大学、川口市立看護専門学校、日本工学院専門学校、埼玉県理容美容専門学校をはじめ43の専門学校の先生方にご来校いただき、生徒への学校説明を行っていただきました。50分の説明を2学校聞くことができました。自分の興味関心に合わせて、真剣に聞いていました。
ご来校いただいた大学・専門学校の先生方に、改めて感謝申し上げます。
進路指導部の先生は「3学年0学期としてしっかりと取り組んでもらいたい」と激励していました。
午後になると一転して青空も見えました。人生も、厳しさを乗り越えると春が必ず来ます。進路実現に向けて、がんばれ川高生!
【校長ブログ】期待に胸を弾ませて~県立川口高校 入学許可候補者説明会~
3月18日、中庭の木蓮が満開です。県立川口高校は、入学許可候補者説明会が行われました。入学者選抜試験には合格したので“新入生”になりますが、まだ入学前なので高校では“入学許可候補者”と呼んでいます。
校門では在校生が元気に部活動勧誘を行っていました。入学許可候補者・保護者は、アリーナ(体育館)で各担当から説明がありました。入学許可候補者の皆さんの期待に満ち溢れた表情が印象的でした。一人ひとりの知・徳・体が伸張するように、学校としてしっかりとサポートしてまいります。
【校長ブログ】必ず道は開ける~県立川口高校卒業式 卒業生式辞~
3月13日の県立川口卒業式では、在校生代表の送辞を受け、卒業生代表から答辞がありました。答辞の紹介はあまりないと思いますが、コロナ禍で3年間苦労した卒業生諸君です。私も答辞を聞いて、とても感動しました。後輩たちへの熱い思いも語られています。コロナ禍を過ごした卒業生のメッセージを紹介します。
寒さの中に暖かい日差しが差し込み、花々の息吹を感じられる季節となりました。本日はご多忙の中、私たち77期生の卒業式にご臨席くださり、ありがとうございます。
思い返せば3年前の春、期待と不安の中、川口高校に入学したことを懐かしく思います。入学してから過ごしてきた3年間は本当にあっという間でした。クラスの仲間と過ごした何気ない日常も今となってはかけがえのない時間に思えます。
期待に胸を膨らませていた私たちの高校生活は入学式直後、新型コロナウイルス感染症の影響による学級閉鎖から始まりました。学校に行けるようになってから一日中マスクを着用して過ごし、昼食をとる際も自席で正面を向いて食べたりと感染症対策をしながら学校生活を過ごしていました。友達を作ることもままならない状況で、高校生活の一歩を踏み出すのが、より一層難しく感じました。
そのような中、高校生になって初めての行事である遠足では、八景島シーパラダイスに行きました。クラスの仲も深まり、初めて高校生らしいことができたと思います。そこでは大きな水槽の前で写真を撮ったり、遊園地で遊んだりしました。集合時間ギリギリなのにクーポンを使い切るために売店に立ち寄って、時間に間に合わずに先生に叱られたのも、今となっては良い思い出です。
体育祭では、クラスTシャツを着てクラスメイトや同じ団の仲間と全力で競技に参加したり、応援しあったりしました。台風の目の棒が頭に当たるという思わぬハプニングもありましたが、優勝を目指して円陣を組み、気合を入れたことや心を一つにして大縄を跳んだことは、とても良い思い出になりました。
文化祭では、夏休みの後半から準備を少しずつ進めたりして、クラスの人と協力をして取り組むことができました。予算内に抑えるために工夫して衣装を作ったことや、友人が描いた素晴らしい黒板アートはずっと忘れません。初めて自分たちの手で行事を成功させるという経験をし、達成感でいっぱいになったことを今でも覚えています。
2年生になり、新型コロナウイルス感染対策も緩和し、コロナ禍前の日常が少しずつ戻ってきました。昼食は、よく食堂に行って学食を食べました。とても美味しくて、毎日食べても飽きないくらいメニューが豊富な学食が大好きだったので、もう食べることがべきないと思うと寂しいです。
大きな学校行事の一つである修学旅行では、広島、大阪、京都に行きました。その中でも一番印象的だったことは、一日目に行った広島平和記念資料館です。そこでは戦争の恐ろしさ、平和であることの尊さを学びました。その時に見た写真の数々は未だにこの目に焼き付いています。私たちは、生きていることが当たり前だと思ってしまい、明日が来ないかもしれないとは想像もつきません。しかし、生きていることは当たり前ではなく、非常に困難なことだと改めて知り、毎日を大切に生きようと思えました。そして、これからを生きる私たちは、これらのことを伝えていかなければならないことを痛感しました。友達と過ごすこの非日常の4日間は一生忘れられない思い出となりました。
3年生になり、全ての行事が「高校生活最後」になり、だんだん卒業が近づくのを感じながらの学校生活でした。進路実現に向けた活動も本格化し、それぞれが自分自身と向き合って自分のやりたいことは何なのかを深く考えた期間となりました。これまで私たちが不自由なく進路活動に取り組むことができたのは、いつも相談に乗ってくださった先生方やずっとそばで支えてくれた保護者の皆様の助けがあったからだと思います。ありがとうございました。進路活動を通して、私たちは立派に成長することができました。これからも自分自身の夢を実現させるための努力を重ねていきたいと思います。
私は、この川口高校に入学し、多くのことを経験しました。時には大きな壁にぶつかり、挫けそうにもなりましたが、最後まで諦めず努力し続けることで、困難を乗り越えてきました。この経験を活かして将来どのような困難にも負けず、前を向いて進んでいきたいと思います。
在校生の皆さんには、「どんな壁が立ちはだかっても、前を向いて、少しずつ進めば、必ず道は開ける」ということを伝えたいです。思った時に行動しなけければ後悔がが残ってしまいます。そうならないためにも何事にも積極的に挑戦し、川口高校でしかできないことをたくさん経験してください。在校生の皆さんが、川口高校の良き伝統を受け継ぎ、発展させていくことを願っています。
私たちが卒業式を迎えられたのは、ユニークな学年主任の先生をはじめ、個性あふれる学年団の先生方、辛いことも一緒に乗り越えてきた仲間たち、そして、私たちを一番近くで見守り、背中を押してくれた保護者の皆様のおかげです。本当にありがとうございました。
私たちはこれから、この三年間での経験を糧として新たな空へ羽ばたいていくと同時に、校訓「高く正し」に恥じないよう日々精進してまいります。
最後になりましたが、学校生活を支えてくださった全ての方々に改めて御礼を申し上げるとともに、川口高校の更なる発展と皆様のご健康をお祈りし、答辞とさせていただきます。
令和7年3月13日
埼玉県立川口高等学校 卒業生代表 守屋 希香
【校長ブログ】旅立とう 未来を信じて~県立川口高校卒業式~
3月13日、県立川口高校では第77回卒業証書授与式を行いました。卒業した77期生は、1年生の時は新型コロナウイルス感染防止のために大きな制約を受け続けた高校生活のスタートでした。卒業生、保護者の皆様、学年団の先生方の今日までの奮闘に改めて敬意を表します。ご卒業、おめでとうございます。
卒業式では、最後に県立川口高校校歌を卒業生、在校生、教職員で大きな声で斉唱した後、式歌として「旅立ちの日に」(作詞:小嶋 登 作曲:坂本 浩美)を一同で斉唱しました。卒業生一人ひとりの川高への思いを実感しました。
今、校長室では、下校する卒業生たちが斉唱している校歌が聞こえています・・・
本日の式辞を紹介します。
中庭の木蓮の蕾もほころび始め、春の息吹を感じる季節になりました。この春の佳き日に、埼玉県立川口高等学校 77期345名の皆さんが、この諏訪山の学び舎から旅立つことを、大変うれしく思います。
御来賓の皆様の御臨席、多くの保護者の皆様の御列席を賜り、私たち教職員とともに卒業生の門出を祝していただけますこと、心より感謝申し上げます。
ただ今、卒業証書を授与いたしました345名の77期生の皆さん、卒業誠におめでとうございます。保護者の皆様におかれましては、お子様の御卒業、心からお祝い申し上げます。この3年間は様々な御苦労、御心配があったことと拝察いたします。
77期生の皆さん。卒業式にあたって、私の小さな思い出をお話しします。
今から3年前、私が皆さんと初めて出会ったとき、何人かの生徒が私に言いました。「僕たちはどうしても川口高校に通いたかったんです」と。そのとき私は少し驚きました。「どうして川口高等学校だったのですか」と聞くと、ある生徒がこう答えました。「だって、川口高等学校の校舎が他の学校よりも広いから、勉強しやすいと思ったんです」と。皆さんも、学校生活を通じて多くのことを学んできたと思います。それは教室の中だけではなく、校舎の広さを活かして、友達との交流や部活動、そして時にはその「広い空間」で何気ない会話を交わすことも大切な経験でした。
という思い出話は、私が書いたものではありません。これは、人間ではなく、生成AI(人工知能)が書いたものです。「面白いエピソードを入れた川口高校の卒業式式辞」と入力すると、すぐに答えが返ってきました。
AIは、インターネット上に存在する膨大な情報を、瞬時に集めます。私が川口高等学校の校長であること、川口高等学校にはこのアリーナをはじめ、野球場、サッカー場、ラグビー場など広大な敷地があることなどの情報を把握したのでしょう。しかし、間違っていることもあります。AIは、私が川口高校に3年前から校長をしていると推定しています。そして何よりも面白いエピソードでは全くありません。
皆さんは、聞いたときに直ぐにおかしいと気付いたでしょう。このように私たちには当然わかることが、AIにはわからないのです。技術を学ぶことも大切ですが、その技術を扱うのは人間です。あなたしか語ることができない「ことば」を大切にしてください。それが「個性」であり「人格」です。
皆さんが歩み出すポストコロナの今日の社会は、国際社会では、ロシアによるウクライナ侵攻、中東パレスチナでの軍事衝突と人道危機、貧困、地球環境問題など、多くの困難な問題に直面しています。日本では国際的地位が低下し、GDP(国民総生産)は米国に次いで41年間世界第2位でしたが、2010年に中国、2023年にはドイツに抜かれ世界第4位に後退するなど、縮みゆく日本の前途が案じられています。そのような中でも、AI技術の台頭は、人類史上、大きな転換点となるでしょう。
AIは私たちの生活、ビジネス、社会全体にすでになくてはならない存在となっています。その進化は私たちの生活を便利にしてくれるでしょう。私たちはAIを拒絶し過ぎることなく、しかし、AIに迎合し過ぎることもなく、人間とAIとがうまく共存する道筋を見出さなければなりません。
人工知能研究の世界的権威であるレイ・カーツワイル氏が、今から20年前、2045年にAIが人間の知性を超える時点、いわゆるシンギュラリティを迎えることを唱えたのは有名です。しかし、想像をはるかに超えるスピードで技術は進歩し、シンギュラリティは5年後に迫っているという論調すら出てきています。
世界がコロナ禍前の時代に戻ることはありません。コロナ禍によって失われたものもありますが、新たに生まれたものもあります。これからのポストコロナの時代は、皆さんが創る新たな世界です。
そこで川口高等学校を巣立つ皆さんに、哲学者の鷲田清一さんの言葉を贈ります。
「ことば」は、今までとは違う自分に変わるための、手がかりです。
「私の人生は、こういうもの」「社会って、こういうこと」。誰もが自分なりのものの見方を持っていると思います。でも、もしかしたら全く違う見方が、あるのかもしれません。それに気づくきっかけになるのが、「ことば」であると述べています。
「ことば」をしっかりと受け止めましょう。馴染みのない「ことば」を何度も見返すうちに、人生や社会は「こういうものだ」という思い込みが薄れていきます。そして、「ことば」の輪郭がくっきりしてきて、世界がずいぶん違って見える時が訪れます。「ことば」をきっかけに、今までとは違う自分に変われます。
77期生の皆さん。ポストコロナの時代は、過去の成功例が通用せず、「正解」がない時代です。「正解」は一つではないでしょう。皆さんの今までの勉強の多くは、一つの答えのある問題を解くことでした。しかし、これからは、何が問題か分からない場合もあれば、問題が分かったとしても誰も答えを知らないという状況に遭遇します。21世紀を生き抜く皆さんは、この「解」のない課題に立ち向かう気概を持ち続けましょう。失敗することを恐れず、チャレンジしてください。
77期生の皆さんの健闘を称え、ますますの活躍を期待するとともに、前途に幸多きことを心からお祈り申し上げ式辞といたします。
【校長ブログ】ささえあったら、人になる~東日本大震災から14年~
3月11日、県立川口高校では、学年末考査返却日です。中庭の木蓮の蕾もほころび始めました。
今日3月11日は、2011年(平成23年)3月11日14時46分に東日本大震災が発生してから14年がたちました。県立川口高校でも半旗を掲揚しています。当時、私は県立高校の教頭をしていて、鉄道が不通になったため自宅に帰れなくなった生徒307名と、東京方面から徒歩で帰宅を目指す帰宅困難者の方160名を学校に宿泊してもらい、徹夜で対応してことを思い出します。
想像を絶する東日本大震災の被害に私たちは言葉を失い呆然としました。平成23(2011)年に大手広告会社電通が制作したCMに「ささえあったら、人になる」という作品があります。3月11日に発生した東日本大震災をきっかけに考えさせられた「人と人どうしの助け合いの大切さ」。作品では「人」という文字をモチーフに、音楽とアニメーションで構成しています。
♪ながいぼうに
みじかいぼう。
ささえあったら、
人になる。
ささえることで
人を知り、
ささえられて、
人となる。
♪ながいぼうに
みじかいぼう。
ささえあったら、
人になる。
ささえるから
人なんだ。
ささえられるから
人なんだ。
「人を支え、支えられることが、今、必要である」ことを訴えた作品です。
大震災に遭遇しながらも、節度を失わず、悲しみに耐え、譲り合い、助け合う被災地の皆さんの姿は、私たちに「こころ」や「思い」がこの時代に大切なことを再認識させてくれました。あれから14年の年月が流れ、たぶん在校生は記憶にないでしょう。しかし、私たち大人は、東日本大震災の時の思いを語り継ぎ、あのときの思いを忘れてはいけないと思います。
【校長ブログ】先輩から大学受験方法を学ぶ~受験報告会を実施~
川口高校では、3月6日に318名の入学許可候補者発表をオンラインで行いました。新入生が川口高校で充実した高校生活を送れるように、私たち教職員がしっかりとサポートしてまいります。
本日3月10日、川口高校では、学年末考査返却、受験報告会です。受験報告会は、3年生で大学一般選抜の合格者による合格体験報告会を行いました。
今回は、現3年生9名が1・2年生に大学一般選抜受験へのアドバイスを行いました。9名の3年生が、一般選抜を受験して取り組んだこと、悩んだこと、後輩に向けての激励メッセージなど一人ひとりが工夫したプレゼンをしてくれました。「在学中に英検2級を取得するととても有利だ」、「自分は受験勉強のスタートが遅かったので、スタートは早ければ早いほど良い」、「一般選抜受験だからこそ経験できることがあるので、チャンスあるものは挑戦すること」などという具体的なアドバイスがありました。1・2年生はポイントをしっかりとメモしていました。
「高3の夏休みに480時間勉強した」というお話には、大学受験もスポーツも、物事を成就するためにはある程度の時間数が大切だということを実感しました。事前準備をしてプレゼンしてくれた3年生の皆さんに改めて感謝です。
がんばれ川高生!
【校長ブログ】これまでのがんばりは、必ず力になります~高校入試が終わりました~
2月26日、県立川口高校では、埼玉県公立高等学校入学者選抜の学力検査日。無事に学力検査を終了しました。
先週の真冬を思わせる厳しい寒さから一転し、春を少し感じさせる今朝、緊張した受検生諸君が続々と川口高校に来校しました。国語、数学、社会、理科、英語の試験が終わり、家路に向かう受検生の皆さんのホッとした笑顔が印象的です。
受検生(埼玉県では学力検査を受けるので、“受験生”ではなく“受検生”と言っています。)の皆さんは、本日まで、勉強だけでなく、新型コロナウイルス感染症、インフルエンザ対策など、本当に大変だったと思います。また、ご家族の皆さまは、誰よりも応援されてきたことと拝察いたします。
入試業務は、事故がなくて当たり前ですが、担当する学校にとっては、とても気を遣う業務です。天候や、交通機関の遅延対策など、いろいろな危機管理の想定をして実施しています。そのような中で本日を迎え、受検生の皆さんに実力を発揮してもらえる環境づくりができたて良かったと思っています。
一生懸命に取り組んできた受検生の皆さんに、改めてエールを送りたいと思います。これまでのがんばりは、必ず大きな力になります。今夜はゆっくりと過ごしてくださいね。
【校長ブログ】さあ、次の扉をノックしよう~がんばれ受験生~
埼玉県公立高校の出願・志願先変更が終わり、志願者数が確定しました。2月26日が学力検査です。県立川口高校は401名の出願で1.26倍となっています。
大学受験では、私立大学入試がピークを迎え、国公立大学が2月25日から第2次試験(個別試験)前期日程、3月12日から第2次試験(個別試験)後期日程です。
受験生の皆さん、入学試験は、人生において大きな試練の一つですが、最後の最後まで自分の力を信じましょう。
私は、高校時代は山岳部に所属していました。1年生の夏合宿では標高3,180mの北アルプス槍ヶ岳の山頂を目指し、30キロの荷物をザックの中に入れ、登り道を一歩一歩登っていきました。一緒に登っている先輩や仲間に迷惑をかけないように、「あと少し、あと少し」と登ったことを覚えています。背負う荷物の重みは、全て肩に食い込みます。しかし、標高が高ければ高いほど、その山頂に立った時の達成感は今でも忘れません。
私の好きな歌の一つにMr.Childrenの「終わりなき旅」(1998年リリース)があります。この曲は受験・就職の失敗など色々な挫折を経験した人が新しい一歩を踏み出すため、あるいはこれから大きなチャレンジをしようとする人が、その背中を押してもらうための定番の一曲といわれます。私の好きな部分の歌詞を紹介します
♪難しく考え出すと 結局全てが嫌になって
そっとそっと 逃げ出したくなるけど
高ければ高い壁の方が 登った時気持ちいいものな
まだ限界だなんて認めちゃいないさ
♪閉ざされたドアの向こうに 新しい何かが待っていて
きっときっとって 君を動かしている
いいことばかりでは無いさ でも次の扉をノックしよう
もっと素晴らしいはずの自分を探して
♪胸に抱え込んだ迷いが プラスの力に変わるように
いつも今日だって僕らは動いている
嫌な事ばかりではないさ さあ次の扉をノックしよう
もっと大きなはずの自分を探す 終わりなき旅
これからの人生、いろいろな扉や壁に出会うと思います。これからも、もっと素晴らしい自分を探すための旅は続きます。次の扉をノックして、もっと大きなはずの自分に出会いましょう。
がんばれ川高生!がんばれ未来の川高生!
【校長ブログ】社会問題を考えてキャラクターで伝える~立体ポスター~
高校の芸術科は音楽、美術、書道、工芸の4科目から構成されています。県立川口高校では、1年次の必履修選択科目として「音楽Ⅰ」「美術Ⅰ」「書道Ⅰ」を開講しています。
高校教育の教育課程の基準である学習指導要領では、芸術科の目標は、「芸術の幅広い活動を通して、各科目における見方・考え方を働かせ、生活や社会の中の芸術や芸術文化と豊かに関わる資質能力を次のとおり育成することを目指す。①芸術に関する各科目の特質について理解するとともに意図に基づいて表現するための技能を身に付けるようにする ②創造的な表現を工夫したり,芸術の良さや美しさを深く味わったりすることができるようにする ③生涯にわたり芸術を愛好する心情を育むとともに、感性を高め、心豊かな生活や社会を創造していく態度を養い,豊かな情操を培う とあります。
県立川口高校の芸術科(美術)の 齋藤 幸栄子 教諭は、美術の授業で、「立体ポスター」と題して今日の社会問題を考察させ、キャラクターを通して立体的に表現するというユニークな取組を行っています。いわゆる闇バイト防止を訴える「学生の闇バイト 高収入バイトは犯罪!」や海洋プラスティック問題を訴える「ペットボトルの使用を減らせ!水筒を持ち歩こう」などユニークな作品が展示されています。
大切なのは社会問題を認識する力と表現力。より良い社会にしたいという若者の純粋な気持ちを大切にしたいものです。
【校長ブログ】「できる高卒」と「できる大卒」~自ら学ぶ力~
2月3日、県立川口高校では、本日から3学年が家庭研修です。大学受験をする生徒諸君の第一志望校合格を祈念しています。
今日は立春。暦のうえでは春になりましたが、寒いですね。この週末、教育社会学者である 濱中淳子 早稲田大学教授の『検証・学歴の効用』(勁草書房 2013年)を読みました。濱中淳子教授には、データ分析等でご教示をいただいたことがあります。学校教育にとても造詣の深い先生です。先生の大学入試センター研究開発部准教授時代の著作です。
「できる高卒」と「できる大卒」の分析をされています。「仕事ができる人」「仕事ができない人」を所得で表すことによって分析しています。人生において収入が全てとは思いませんが、一つの指標として興味深い分析でした。分析で吟味した要因は、①上司との対話の頻度 ②あこがれる先輩がいるかどうか ③自己学習時間 だそうです。
「できる高卒」は、①②は相関があり、③は影響があまりなかったとのこと。上司とよく対話し、先輩や同僚の中にお手本となる人を探し、そこから学んでいる傾向が強いとのこと。他者との関わりの中で成長しているようです。「できる大卒」は、①②は他者と違いが少なく、影響があるのが③の自己学習時間だったそうです。自分で何かテーマを決めて勉強するとか、新しい課題について調べたりする人が「できる大卒」になるとの指摘。国際比較調査でも、日本の社会人は学校を卒業すると自ら勉強しない傾向が強いと指摘されています。
また、社会教育学者の 広田照幸 日本大学教授も「高卒の人でも、大卒の中の『できる人』と同じように、自分で何かテーマを決めて、コツコツ勉強してほしい。気づくと、あまり努力もしていない大卒の『できない人』を尻目に、会社の中の出世頭になったりするかもしれませんよ」と指摘しています。
いつの時代でも自ら学ぶ力は大切だと思います。
【校長ブログ】先生方も学んでいます~高校生のこころの健康のために~
1月23日、県立川口高校では、「高校生のこころの健康のために周囲の大人ができること」を演題に東邦大学医学部助教の内野 敬先生にご来校いただき、教職員研修を行いました。
内野先生は、東邦大学医学部社会実装精神医学講座助教の他、一般社団法人SODA理事 を兼務されています。2022年に開設された「こころサポートステーションSODAかわぐち」(イオンモール川口前川)の運営にも携わっており、メンタルヘルスの不調や様々な心理社会的困難を抱えた思春期・青年期の若年者に対して、精神・心理面のサポートを行うとともに、地域における多領域の関係機関による連携支援体制づくりにご尽力されています。
県立川口高校の先生方は、内野先生がご教示された事例やデータに、とても共感されていました。私は、コロナ禍以降、生徒や保護者の皆さんのお悩みが一層多様化していると思っています。県立川口高校では、メンタルヘルスの悩みを抱えた生徒や保護者が、悩みや困りごとが深刻になる前に、気軽に相談やサポートが受けられる体制づくりを目指しています。ご講演いただいた内野 敬先生に感謝申し上げます。
【校長ブログ】命の大切さを実感~生物解剖観察~
1月22日放課後、県立川口高校では、生物実験室において3学年生物選択者の希望者を対象とした「豚の解剖観察」を行いました。通常の授業ではできない特別講座です。薬学や医療系への進学予定者などが集まりました。生徒も最初はビックリしていましたが、豚の頭部の構造に興味津々。私も、豚の頭部全体を初めてみました。刺激強めなので、写真は画像処理をしてあります。
高校生物の「関心・意欲・態度」の観点は、「日常生活や社会との関連を図りながら生物や生物現象への関心を高め、目的意識を持って観察、実験などを行い、生物学的に探究する能力と態度を身に付けていること」を趣旨としています。身近な生命体としての豚を対象とした解剖実習は、知識の理解を深めつつ、生命尊重の態度を育成する取り組みとして有効です。食への無関心さや生命のリアリティの欠如など、現代社会のもつ課題からも生命への関心を高める必要性があります。
今回の解剖観察を見学して、解剖実習は生徒に生物体の構造と機能に関する実感を伴った理解をさせることができるとともに、生命の素晴らしさを実感させることができると思いました。
【校長ブログ】経験・気合・勘の3Kで共通テスト「歴史総合・日本史探究」を解いてみた?!
大学入学共通テストが終わりました。受験生の皆さん、お疲れさまでした。受験に立ち向かった力は、人生で君を励まし支える力になります。気持ちを切り替えて、最後は自分を信じて、さあ、個別入試、2次試験に向けてラストスパートです。
私は、大学で日本史を専攻していたので、毎年、大学入学共通テストの日本史を解いています。今回から新学習指導要領に基づく出題になっており、「歴史総合・日本史探究」となり、出題内容も変わっています。今回は大学入学共通テスト「歴史総合・日本史探究」を解いてみました。県立川口高校の教科書選定のために昨年6月に日本史教科書に触れて以来、1ページも開いたことのない者が、昨年に引き続き経験・気合・勘の3Kで立ち向かってみました。私の結果は、33問中3問誤答の91点でした(涙)。昨年度と同じ誤答数、同じ得点でした。ご笑覧ください。
今回から、新科目の「歴史総合」と新科目「日本史探究」の試験です。「歴史総合」は、多くの高校では1学年で必履修となり、主に近現代の日本史及び世界史の両方を取り扱い、2022年の学習指導要領施行により新たに設置されました。また、かつての大学入試センター試験では、大問のリード文を読まなくても、各設問ごとの解答ができる問題が多かったのですが、大学入学共通テストでは、リード文と設問の関連性が強くなりました。
私の印象としては、従来になく日本史の知識だけでは対応できない問題があり、受験生はだいぶ戸惑ったと思います。大問1は「歴史上における境界」を主題として、18世紀末~20世紀の東アジアやヨーロッパを中心とした歴史総合範囲の出題。問1のa・bは、時期に注意した上で地図における場所の判断が必要になる。bの上海が開港されたのはアヘン戦争後の南京条約による。「18世紀末」の時点で利用されていた港は、aの広州。従来の「日本史B」では把握しきれない問題。私も第1問でつまずきました。私の誤解答は第1問、第22問、第28問。反省しきりです。
ベネッセコーポレーション・駿台予備学校共催の分析では、「大問数は6で昨年の日本史Bから変更はなく、解答数は32から33に増加した。蒙古襲来絵詞などの馴染み深いものから、ミルクキャラメルの広告まで多彩な資料が扱われ、受験生に身近な視点から出題された。資料読解を通じ歴史事象のつながりを考えるものが散見されるなか、踏み込んだ知識や時期判断を要するものも一定量みられ、難易は昨年の日本史Bよりやや難化」と分析。
大手予備校の河合塾によると、「試作問題の歴史総合は、ほぼ日本史の知識のみで対応できたが、本試験の歴史総合では日本史の知識だけでは対応できない問題が複数出題されており、試作問題に比べて難易度が高かった」と分析。
代々木ゼミナールでは、「昨年の「日本史B」に比べてやや難化した。新科目である歴史総合では日本史探究で学習しない世界史的な知識を問う問題の出題が多く、日本史探究でも判断に迷う問題が散見された。それに加えて、思考力・判断力を測る出題傾向は続いており、時間配分には苦労しただろう」と分析。
【校長ブログ】限界は 思うより もっと先~大学入学共通テストが始まります~
1月17日、1995年に発生した阪神・淡路大震災から30年です。建物の倒壊や火災が相次ぎ、避難生活の長期化で体調を崩すなどして亡くなる「災害関連死」も含めて6434人が亡くなりました。国内で史上初めてとなる「震度7」でした。阪神・淡路大震災では全国からボランティアが駆けつけました。地震発生から1年間でのべ約137万人のボランティアが活動し、食料や物資の配給をはじめ、避難所での炊き出しや仮設住宅での見守りなどの活動にあたりました。地震の起きた1995年は、災害ボランティアの重要性が広く認識され、「ボランティア元年」と言われています。
明日1月18日、19日は、大学入学共通テストです。今朝、出勤途中の電車の中刷り広告で、受験生を激励する予備校のメッセージを見ました。
「限界は 思うより もっと先」
まさに、そのとおりだと思います。
多くの川口高校生も受験します。校長として今までの頑張りに自信をもって取り組んでもらいたいと思っています。1月18日は地理歴史・公民、国語と外国語、19日は理科、数学、情報。今回の大学入学共通テストから新たな教科「情報」が加わり、7教科(国語、地理歴史、公民、数学、理科、外国語、情報)21科目に再編されます。
私は18日、19日は、関東高等学校ウエイトリフティング競技選抜大会で限界をこえようとする高校生を応援します。
頑張る川高生を応援しています。
【校長ブログ】大人は、その範を示せているか…~成人の日~
1月13日、成人の日です。新たに成人となった18歳は109万人だそうです。1月7日、読売新聞の読者投稿欄である気流U―25に県立川口高校の生徒2名の投稿が掲載されました。二人とも18歳であり成人。がんばるという決意を感じる文章です。来週1月18日、19日は大学入学共通テストであり、大学受験に向けてがんばっている姿が浮かびます。大人になると、つい出来ない理由を探したがりますが、大人がしっかりと頑張らないといけないと思いました。
今日1月13日の朝日新聞社説「若者の学び 大人も点検する機会に」では、昨年度末に公表された「国際成人力調査」の結果について分析しています。なぜ日本社会に閉塞感が漂っているのか…。「急速に社会が変わる中、大人になっても自ら学び続けることの大切さが増している。大人は、その範を示せているか。」と鋭い問題提起をしています。
私も18歳成人である生徒からも学んでいます。
◇本番で笑うために(田中健太郎)
私は幼少期から空手道を始め、現在も続けている。私が通う道場は稽古が終わる時間が遅く、土曜日、日曜日にも稽古があるため時々つらく思うこともある。しかしそれでも、私は稽古をやめない。それは、師範から言われた「本番で笑うために、練習で泣け」という言葉に感銘を受けたからだ。
この言葉を受けてから、私はどんなにつらい練習でも諦めず、今出せる全力で臨むようになった。そして段位の審査に合格できて、大会でもメダルを取れるようになった。今後の人生においても空手道はもちろん、受験や就職の場面でも、この言葉を胸に全力で頑張っていきたい。
◇目標達成へ自ら努力(花城 姫莉)
私は受験生だ。ただし自信を失っている真っ最中だ。似たような状況は、小学生の時もあった。バスケットボールを始めたが体力はなく、コーチにいつもどなられて、自信とやる気を失ってしまっていたのだ。
その時は、母が様子を見かねて悔しがり、私を自主練習に連れ出した。私は毎日の自主練習が嫌で、泣きながらやる日もあったが、おかげで体力がついて自信も取り戻した。そして、「やってよかった」と心から思った。
今の私は、当時とよく似ている。ただし今度は、「自分から状況を打開し、目標を達成するための努力をしていきたい」と頑張っている。
そして、受験が終わった時に、「頑張ってよかった」と胸を張れるよう勉強している。
【校長ブログ】富士も秩父も高く正し ~3学期始業式~
1月8日、県立川口高校では3学期始業式です。早朝の校内を巡回していたら、凛とした朝空に校歌の一節にもある♪富士も秩父も高く正し♪のとおり、壮大な富士山、秩父の峰々、特に武甲山がよく見えました。
校長として、校長講話は毎回何を伝えようか迷います。今回は、新年の賀詞交換とともに、生徒諸君一人ひとりに「行動することの大切さ」を伝えたいと思いました。米国の第35代大統領ジョン・F・ケネディ(1917-1963)が敬愛する日本の政治家としてあげた上杉鷹山(1751-1822)の言葉を紹介しました。
始業式の校長講話を紹介します。
新年にあたり、「賀詞の交換」をしたいと思います。
新年あけましておめでとうございます。(おめでとうございます。)
新年に会社同士で年頭の顔合わせを行う集まりを賀詞交換会といいます。新年の挨拶を一堂に会して行なわれるので、一度に多くの方々と顔負わせと名刺交換が出来る場となり、ビジネスチャンスも広がります。教科書には全く書いていませんし、先生も教えてくれませんが、「挨拶をされて怒る人はいませんが、されないで怒る人はたくさんいます」。今年は巳年。蛇は脱皮を繰り返しながら、変化し、成長していきます。皆さんも、一皮むけて、一回り成長する年にしてください。意識して大きな声で挨拶をするよい習慣を身に付けてください。
2025年がスタートしました。
米国の大統領はいつの時代でも注目される存在です。今年1月20日、米国では第47代大統領に78歳のドナルド・トランプ(1946-)が返り咲きます。
1961年、43歳で第35代米国大統領になったジョン・F・ケネディ(1917-1963)の就任の時、日本の新聞記者が「日本で最も尊敬する政治家は誰ですか」と質問し、ケネディは「上杉鷹山です」と話したそうです。日本人でさえ、上杉鷹山のことを知っている人が少なかった時代に、米大統領が尊敬していると言ったことで、非常に注目されました。大統領の長女であるキャロライン・ケネディ氏が駐日米国大使だった2013(平成25)年11月27日に東京都内で行った講演の中で、「父は18世紀の東北地方の大名で、優れた統治力と公益のために献身したことで名高い上杉鷹山を敬愛していた」と話しています。
上杉鷹山は、日本史探究の教科書135頁の欄外で紹介されていますが、皆さんもほとんど知らないと思います。上杉鷹山については、歴史小説で童門冬二『上杉鷹山』(学陽書房 1983年)、藤沢周平『漆の実のみのる国』(文藝春秋 1997年)などで取り上げられています。
令和7年の年頭にあたり、皆さんに上杉鷹山の名言を紹介します。
「為せば成る 為さねば成らぬ何事も 成らぬは人の為さぬなりけり」
江戸時代中期に、現在の山形県にあった米沢藩の財政破綻を立て直した米沢藩第9代藩主・上杉鷹山(1751-1822)が、次期藩主や家臣に向けた家訓として残したものであると言われています。国語の古文の時間の訳としては、「やれば実現する、やらなければ実現しない、いかなることもそうだ、実現しないのは、その人がやらないからだ」であれば満点でしょう。AIで訳を求めたら、「 何かをやり始めれば、必ず成し遂げられる。 何もしなければ、何事も成し遂げることはできない。うまくいかないのは、他の誰でもなく、その人がやらなかったからだ。」と冷静な回答でした。
とは言え、人生そんなに上手くいくわけでもなく、為しても成らないことの方が多いのが現実です。しかし、歴史上の名言には、その背景があります。まずは為さねば何も起こらないので、行動を起こすだけでも価値があるはずです。そして、成せなかった時でも、成し遂げた時でも、粘り強く事に当たるように心がけることが大切です。
何事も「出来ない理由」を探すのではなく、できるための知恵を見出してほしい。生徒の皆さんが生きるこれからの時代は、激動の時代を迎えており、多くの困難に立ち向かう必要があります。
こんな時代こそ、今から200年前の上杉鷹山の「為せば成る 為さねば成らぬ何事も 成らぬは人の為さぬなりけり」は私たちに勇気を与えてくれる言葉です。
川高生の皆さん
元気に挨拶していますか。
他人に優しくしていますか。
夢を諦めていませんか。
志 高く。
【校長ブログ】受験生のがんばりを応援しています~今年度最後の学校説明会を開催~
1月7日、新年早々ですが、県立川口高校では、今年度最後の学校説明会を視聴覚室で開催しました。受験生は、いよいよラストスパートの時期です。誰しも不安が生じるのは、「絶対合格したい」と思っているからであり、がんばっている証です。最後の最後まで取り組んでいってほしいと思います。
2月26日の高校入試まであと51日。埼玉県では今回から電子出願となり1月27日(月)正午から2月10日(月)正午までが出願入力期間となります。従前よりも志望校の絞り込みが早まっている感じがしています。
今年度の学校説明会は今回で終了となります。これまで学校にお越しいただいた多くの皆様に感謝申し上げます。
【校長ブログ】初春 日本書道美術院教育部展~令和7年始動~
1月4日、県立川口高校では、サッカー部、ラグビー部、男子バスケットボール部、女子バレーボール部、男子バドミントン部、女子バドミントン部、柔道部、吹奏楽部などが新年令和7年の部活動を始動しました。
第79回日本書道美術院教育部展において、3年生の 三上 芽留 さんの作品が、理事長賞を受賞しました。私は、さっそく東京都美術館(東京都台東区)で開幕した日本書道美術院教育部展に行ってきました。力作ぞろいの展覧会でしたが、かな部門の三上 芽留 さんの作品も写真のとおり素晴らしい作品でした。
日本書道美術院は、戦後混乱さなかの昭和20(1945)年12月に全国に散在していた書家を結集して、結成された書道の総合団体です。教育部展は、高校生・中学生・小学生・幼年を対象とした書道展で、昭和21(1946)年から毎年開催している伝統ある展覧会です。
三上 芽留 さんの益々の活躍を期待しています。
【校長ブログ】生徒一人ひとりのウェルビーイングを目指して
新年あけましておめでとうございます。
能登半島地震から1年が経ちました。被災地の一日も早い復興と、被災された皆様の生活が1日も早く平穏に復することをお祈り申し上げます。
令和7年が始まりました。埼玉県立川口高等学校は今年で創立85年目を迎えます。生徒一人ひとりがウェルビーイングを実現できるように教職員全員でサポートしてまいります。引き続き、皆様のご支援、ご協力をお願いいたします。
ウェルビーイング(Well-being)は、well(よい)とbeing(状態)からなる言葉で、「身体的・精神的・社会的に良好な状態にあること」を言い、1946年に世界保健機関(WHO)設立の際に考案された憲章の中で初めて言及されたものです。文部科学省の第4期教育振興基本計画(令和5年度~9年度)にも明記されています。
今から10年前の2014年、2030年代の日本は、厳しい挑戦の時代を迎えていると予想されていました。生産年齢人口(15歳以上65歳未満)の減少、グローバル化の進展や絶え間ない技術革新等により、社会構造や雇用環境は大きく変化し、子供たちが就くことになる職業の在り方についても、様変わりすることになるだろうと見込まれていました。
しかし、2030年代の到来を待たずに、2020年代は新型コロナウイルス感染症の世界的な大流行、ロシアのウクライナ侵攻、パレスチナ紛争の激化など、協調・競争と分断・対立により混迷の度を増すグローバル情勢、気候変動に伴う自然災害の激甚化、生成AIなどデジタル技術の 発展といった大きな変化があいまって、社会や経済の先行きに対する不確実性がこれまでになく高まっています。
昨年12月25日、小・中・高校で学ぶ内容や授業数を定める学習指導要領の改訂に向けた検討が中央教育審議会に諮問されました。そこでは、芸術やスポーツを通じた豊かな心身の育成を含め、多様な個人が幸せや生きがいを感じると同時に、地域や社会全体でも幸せや豊かさを享受できるよう、教育を通じて、調和と協調を重視する日本社会に根差したウェルビーイングの向上を図ることが必要だと述べられています。
子どもたち一人ひとりがウェルビーイングを実現できるように、学校・家庭・地域が一体となって育むことが一層大切だと思っています。
【校長ブログ】高校生の無限の可能性を感じました~県教委主催・探究活動生徒発表会~
12月26日、私は、日本薬科大学で開催された探究活動生徒発表会(埼玉県教育委員会主催)を初めて見学してきました。主催者の発表では約1100名の参加があり、159組490名の生徒が口頭発表やポスター発表に取り組んでいました。
県立川口高校の生徒は参加していませんが、普通科・専門学科・総合学科の枠を超えただけでなく、、NHKでドラマ化された「宙わたる教室」のように朝霞高校定時制の口頭発表もあり、多くの生徒の発表を直接聞けたので、とても刺激的でした。
埼玉県教育委員会では、平成22(2010)年度から東京大学 大学発教育支援コンソーシアム推進機構(CoREF)と連携し「県立高校学力向上基盤形成事業」に取り組んできており、毎年、「未来を拓く『学び』プロジェクト」シンポジウムを開催してきました。東京大学CoREFは平成29(2017)年3月に年限満了につき活動を終了しました。東京大学CoREFの研究チームは、東京大学高大接続研究開発センターを経て、令和3(2021)年4月から一般社団法人教育環境デザイン研究所にCoREFプロジェクト推進部門を設置し、協調学習の授業づくりプロジェクトに取り組んでいます。
私も、高校教育指導課に勤務していた平成29・30年度には主催者側として運営に関わっていました。主体的・対話的で深い学びの一つとして知識構成型ジグソー法のシンポジウムには、北海道から福岡県までの21の都道府県から約700名の教員が参加していました。
今回の発表会と前述のシンポジウムの違いは、生徒の発表の場であるかです。生徒の理科・数学などに基づいた探究だけでなく、地域探究やデータサイエンスに基づいた探究など、様々な切り口に感心しました。高校生の無限の可能性を感じました。
【校長ブログ】アニメ『めぐみ』を視聴~1学年人権教育~
12月20日、県立川口高校では、1年生を対象とした人権教育を開催しました。アニメ『めぐみ』を各教室で視聴し、リフレクションを行い、北朝鮮当局による拉致問題についての理解を深めてもらいました。
アニメ「めぐみ」は、昭和52(1977)年、当時中学1年生だった横田めぐみさんが、学校からの帰宅途中に北朝鮮当局により拉致された事件を題材に、残された家族の苦悩や、懸命な救出活動の模様を描いた25分のドキュメンタリー・アニメです。
令和6年12月県議会において、埼玉県拉致問題等の早期解決に向けた施策の推進に関する条例が成立し、令和6年12月24日に公布・施行されました。
本条例は、拉致問題等の早期解決に向けた取組に関し、基本理念を定め、県の責務及び県民の役割を明らかにするとともに、拉致問題等の早期解決に向けた施策の基本となる事項について定めることにより、拉致問題等を風化させてはならないという決意の下、拉致問題等の早期解決に資することを目的とするものです。
1日も早い拉致問題解決を祈念しています。
【校長ブログ】一人ひとりのがんばりを称えたい~県立川口高校2学期終業式~
12月24日、県立川口高校では2学期の終業式・表彰式でした。私は、始業前に各教室をまわるのが習慣になっています。3年生のある教室に「登校日数あと20日」とか「受験に勝って!!今までで一番でっけェ宴をやろう‼」と黒板に書いてありました。残り少ない高校生活への思いを感じます…
終業式の校長講話では、生徒へのエールを込めて「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」という言葉を紹介しました。その後の表彰式では演劇部、吹奏楽部、写真部、軽音楽部、学業成績が優秀と認められたものと資格取得者を称える「チーム川高賞」1年21名、2年21名、3年42名、そして長距離走の表彰であるベスト3走の表彰を行いました。生徒諸君一人ひとりのがんばりを称えたいと思います。
終業式の校長講話の内容をご紹介します。
「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」という言葉があります。
プロ野球で南海、ヤクルト、阪神、楽天で監督をした野村克也監督の名言と言われています。しかし原典は、18世紀に現在の長崎県の平戸藩主であり、剣術の達人でもあった松浦静山(まつら せいざん)(1760~1841)の言葉と言われています。負けるときは、負けにつながる必然的な要因があるが、どうして勝ったのかどうも思い当たらないという不思議な勝ちがあるということです。
3年生の一般受験者は、大学入試直前です。学校推薦型選抜入試や総合型選抜入試で進学先が決まったものもいるでしょう。「人生の勝負はまだまだです」。だから、あえて言う。3年生、勝負から逃げるな。学校から逃げるな。入試にしても、就職にしても、社会人になってからも、人生は「勝負」の連続です。勝負ごとで勝利を獲得するためには、負けない戦略をたて、負けない努力をし、そこに時の運が加わった結果、「成功」を手に入れることができます。
負けない方程式をつくることです。絶対に勝てる戦略というものはありません。しかし、「これをやったらほぼ確実に失敗する」ことはあります。これは、古今東西の歴史が物語っています。現役受験生の「ほぼ確実に失敗する」パターンは、自分一人だけで勉強することです。受験は団体戦といいます。学校で仲間と乗り越えていきましょう。
私たち教員にできることは、負けない戦略をたててあげることしかできません。実は、皆さんは日頃から部活動などを通してこの「負けない方程式」のトレーニングをしているのです。
大学入試では負けない戦略を立てることが大切です。合格者の最低点はほとんど変動しない。300点満点であれば、7割とれば合格。精神科医の和田秀樹さんは、「学力は冬に伸びる。冬は春の8倍も勉強が進む」と言っています。春先の迷い勉強よりも12月の勉強は英語・数学の処理速度は2倍。12月、1月の勉強は志願先が絞り込まれ効率は2倍。受験直前で春先よりも12月は集中でき効率は2倍。
「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」
川高生の皆さん
元気に挨拶してますか。
他人に優しくしてますか。
夢を諦めていませんか。
志高く。
【校長ブログ】最後の最後まで学力は伸びます~県立川口高校第3回学校説明会を開催~
12月21日、県立川口高校では第3回学校説明会を本校アリーナ(体育館)で開催しました。約200名の中学生、保護者の皆様に御来校いただきました。感謝申し上げます。
校長の学校概要・高校入試説明、生徒会会長の高校生活説明、生徒による部活動説明の後、吹奏楽部の演奏のもと120人の運動部有志生徒による受験生応援エール、校歌披露などを行いました。
学校説明会後の生徒会主催の校内見学ツアーにも多数の皆様にご参加いただきました。また、今回は吹奏楽部がミニコンサートを開催し、好評でした。
御来校いただいた皆様には、川高生の元気な様子を実感していただいたと思います。
受験生の皆さん。学力検査日の2月26日まであと67日。がんばった学力はこれから徐々に現れてきます。最後の最後まで自分の力を信じで取り組んでください。応援しています。
【校長ブログ】音楽は、心に響く魔法である~芸術鑑賞会を開催~
12月18日、県立川口高校の芸術鑑賞会が越谷サンシティ(埼玉県越谷市)で開催されました。今年は音楽部門の芸術鑑賞会で、東京サロンシンフォニーオーケストラ(高橋勇太 指揮)によるクラシックコンサートです。
♪カルメン ♪美しき青きドナウ などの名曲の他、楽器紹介コーナーもありました。特に打楽器の 田中 祐哉 さんのパフォーマンスに全校生徒は大爆笑。
スペシャルゲストとして、オペラ歌手の 見角 悠代(みかど はるよ)さん、 伊藤 達人 さんがサプライズ登場されました。 見角 悠代 さんは、数々のオペラで活躍し、天性の美声を持つといわれるソプラノ歌手で今回は、♪天使のパン の独唱。伊藤 達人 さんは、伸びやかに広がる歌声で活躍が期待されているテノール歌手で今回は♪オー・ソレ・ミオを熱唱。生徒からは「ブラボー」の声と共に大きな拍手が送られました。そして、二人でヴェルディの♪乾杯の唄 を熱唱。会場は再び大きな拍手に包まれました。
東京サロンシンフォニーオーケストラと県立川口高校吹奏楽部の共演は、♪サウンド・オブ・ミュージック メドレー。指揮者の 高橋 勇太 さんからも称賛をいただきました。
私は数々の芸術鑑賞会に出席していますが、音楽部門では、今日の演奏会が「ブラボー」でした。今日お世話になった、指揮者の高橋 勇太 さん、打楽器奏者の田中 祐哉 さん、オペラ歌手の 見角 悠代 さん、伊藤 達人 さんなど、それぞれの世界で大活躍されている錚々たる方々だということを、帰宅してから知りました。
私は、芸術に触れる時間は、とても大切なものだと思っています。米国の詩人ヘンリー・ワズワース・ロングフェロー(1807-1882)は、「音楽は、心に響く魔法である。」と言っています。音楽の素晴らしさに触れた時間でした。
東京サロンシンフォニーオーケストラの皆様、オペラ歌手の見角 悠代さん、伊藤 達人 さんに心より感謝申し上げます。ありがとうございました。
【校長ブログ】自分を見つめ直すこと~新聞記事から思ったこと~
12月12日、県立川口高校では2学期の期末考査最終日。しっかり実力をはっきできたでしょうか。インフルエンザや新型コロナウイルスのために出席停止になってしまった生徒もいました。1日も早い快復を祈念しております。
期末考査期間中の12月10日、読売新聞の投稿欄U-25に、県立川口高校3年生の 中村 優菜 さんの投稿「自分を見つめる面接練習」が掲載されました。
「大学受験を迎える時期になり、今まで以上に自分と向き合う時間が増えた。面接練習をしているうちに、自分の長所や短所を改めて考え、自分のことを客観的に見ることができた。将来を考えることで、自分がどう生きて、社会に貢献できるかが明確化され、自然と大学での目標が立てられるようになった。今後も自分を見つめて頑張っていきたい。」という主旨の内容です。
同じ紙面に、テレビでもおなじみのシャンソン歌手兼料理愛好家の 平野 レミ さんの「キッチンからの幸せ」という連載記事が掲載されていました。都立高校の進学校に進学したものの、性に合わず中退したお話です。学校の窓から見える東京大学の校舎を指さし「あそこに行くには猛勉強だ」と先生たちがハッパをかける校風に合わなかったそうです。悩みに悩んで父親に「学校めたくなっちゃった」と正座して話したところ、「わかった。やめろ」と一言。何も理由を聞かなかったそうです。「その代わり、好きなことを徹底的にやれよ」と言われたそうです。父親も性に合わない学校で苦労していたそうです。
同じ紙面に高校時代の葛藤が掲載されていましたが、何歳になっても、時々自分を見つめ直すことは大切だと思います。
【校長ブログ】対話を怠っていませんか?~83年前の日米開戦に想う~
12月9日、県立川口高校では、本日から4日間期末考査です。黄金色に輝く校内のイチョウも冬を思わせています。
川高生には自分の力をしっかりと発揮してくれることを期待しています。
昨日12月8日は、日米開戦の日でした。新聞各紙では、日米の和解や非戦を誓う言葉がいろいろと報道されていました。私は大学で歴史を学びました。過日参加した歴史教育の会議で「歴史を職業とする私たちは、対話を怠っていないか?」という問題提起があり、ハッとしました。
「歴史とは、現在と過去との対話である」
と語ったのは、英国の歴史家E・H・カー(1892-1982)です。『歴史とは何か』(岩波新書 1962年)が有名ですが、『歴史とは何か 新版』(岩波書店 2022年)も刊行されました。
「歴史は…人の財産。あなた達がこれから生きる未来をきっと照らしてくれるけど、過去から受け取った歴史は、次の時代へひきわたさなくちゃならない。過去の声を受け止めて、守りたかっただけ」(ONE PIECE)
「歴史中のだれもが、はるか昔から同じ血を受け継いで、今、生きているのです。歴史はさらに未来へ続きます。これからの人類の歴史を戦争などのない明るく楽しいものにしたいですね」(どらえもん)
というアニメの言葉も心に響きます。
1941(昭和16)年12月8日午前3時19分(現地時間7日午前7時49分)、日本軍が米国ハワイ・オアフ島の真珠湾の米軍基地を奇襲攻撃し、3年9カ月に及ぶ太平洋戦争が始まりました。日本近現代史の研究者である 加藤 陽子 東京大学大学院教授の『戦争まで―歴史を決めた交渉と日本の失敗―』(朝日出版社 2016年)という本を紹介します。
この本は、28名の中高生を対象にした歴史講義がもとになっています。日米開戦の前に、世界が当時の日本に「どちらを選ぶか」と真剣に問いかけてきた交渉事は三度ありました。第一は、満州事変に対して当時の国際連盟によって派遣された調査団が作成したリットン報告書をめぐっての交渉と日本の選択です(1932年)。第二は、ヨーロッパでの戦争と太平洋での日米対立を結びつけることになった日独伊三国軍事同盟締結についてです(1940年)。第三は、1941年4月から日米開戦直前の1941年11月までに日本と米国の間で交渉がなされた日米交渉です(1941年)。
加藤陽子教授は「この講義の目的は、みなさんの現在の日々の生活においても、将来的に大人になって社会人になった後においても、交渉事にぶちあたったとき、なにか、よりよき選択ができるように、相手方の主張、それに対する自らの主張を、掛け値なしにやりとりができるように、究極の問題例を挙げつつ、シミュレーションしようとしたことにあります」と述べています。
当時の日本がなぜより良き道を選べなかったのかを、じっくりと考えることができる一冊です。是非ご一読ください。
【校長ブログ】読売新聞「気流」の投稿
新聞には読者からの投稿で成り立っているコーナーがいくつもあります。12月4日の読売新聞朝刊の投稿欄「気流」に県立川口高校の 主代 優羽 さん(3年)の「人の評価 気にせず撮ろう」が掲載されました。
「スマホで写真を気軽に撮れるようになった今日、写真撮影の自由度が減っている。SNSの普及によって、自分の写真に対して“いいね!”の承認欲求が強すぎて、写真本来のよさが失われてしまうことを危惧している。高校の写真部に入って本来のよさに気付いた。写真をもっと純粋に楽しむ人が増えることを願う」という主旨の高校生らしい文章です。著作権の関係で全文を掲載できませんが、主代優羽さんの読売新聞「気流」の文章、ぜひ、ご一読ください。
高校における国語科は、「現代の国語」「言語文化」(いずれも共通必履修科目、以下選択科目)「論理国語」「文学国語」「国語表現」「古典探究」の6つの科目で構成されています。特に「国語表現」は、表現力を培い、表現を楽しむことに力を入れている科目です。教科書を見ても、小論文や志望理由書、手紙やメールの書き方など様々な場面での書く力を培います。最近の日本人は、しっかりと文章を書くことが少なくなっていることが気がかりです。
【校長ブログ】スプレー菊の花言葉は…~旧制川口市立川口中学校の校旗~
華道部から校長室に素晴らし作品をいただきました。スプレー菊、グラジオラス、あかめ柳の生け花です。スプレー菊はスプレーマム、西洋菊とも言われ、日本や中国が原産の和菊が米国で品種改良され、ヨーロッパを経由して1970年代に日本に導入された洋菊です。
校長室だけでなく、渡り廊下、事務室前にも展示しています。事務室前のスペースでは、本校の開校時の校旗「旧制川口市立川口中学校」とともに凛としています。
本校は、1941(昭和16)年に旧制川口市立川口中学校として開校し、埼玉県川口市立川口高等学校、1951(昭和26)年に埼玉県に移管され県立川口高等学校として長く男子校として発展を重ね、時代の変化と要請を踏まえ、1997(平成9)年に男女共学化した創立84年の伝統校です。この学び舎を巣立っていった卒業生は25,300名に達し、埼玉県内はもとより国内外において様々な分野で活躍しております。
スプレー菊の花言葉は「高潔」。高潔とは、『広辞苑』では「けだかくいさぎよいこと。高尚で潔白なこと」とあります。
県立川口高校華道部の皆さん、ありがとうございます。
【校長ブログ】自分の力を信じて~学力はまだまだ伸びます~
11月26日、県立川口高校では、イブニング学校説明会を開催しました。50名を超えるの中学3年生、保護者の皆様にご来校いただきました。ご多忙の中、ご来校いただき、御礼申し上げます。日没時間も午後4時29分と、午後6時過ぎに終了したときは、外は夜景がきれいでした。
私からは、県立川口高校の教育活動の説明だけでなく、学力の伸びについて説明しました。2月26日の埼玉県公立高校入試まであと92日、受験の時期が近づくにつれ、模試の結果が思うように伸びず、不安の方もいると思います。
出題範囲の限られている定期考査では短期間での勉強でも効果が出る場合もありますが、高校入試や大学入試などの場合、勉強の成果は短期間では現れません。
定期考査は、試験範囲は限定されており、問題作成も教科担当である教科担当の先生が行っています。そのため、試験対策も狭い範囲で済む上、出題傾向もつかみやすいものです。高校受験や大学受験では、出題範囲は中学校3年分や高校3年分です。初めて見る問題を制限時間内に解ききる実力が必要になります。そのため、短い期間の勉強だけでは模試の結果には結びつきにくいのです。
成績が伸び始めるのは勉強を本格的に始めて「3ヶ月後」と言われています。夏休みのがんばりが、12月や1月になってようやく現れてきます。でも、あきらめた段階で学力は急速に失速します。あきらめずに自分の力を信じて乗り越えましょう。
県立川口高校を目指している中3生、県立川口高校から大学進学を目指している川高生、がんばれ!受験生
【校長ブログ】母校への思いを胸に刻む~生徒会本部役員認証式~
11月22日、久しぶりの晴天です。早朝の県立川口高校からは富士山がよく見えます。3日前(11月19日)の富士山とは全く違い、壮大な冬の富士山です。
昨日11月21日、県立川口高校では生徒会本部役員認証式を行いました。生徒会会長 佐藤 三波 さん(2年)、生徒会副会長 武田 晃誠 さん(2年)、生徒会副会長 久保 菜々実 さん(1年)、監査委員長 成田 達也 さん(2年)に校長から認証書を手交しました。その後、他の生徒会本部役員が呼名され、第76期生徒会本部のスタートです。前執行部の生徒会会長 本田 宏一郎 さん(3年)、副会長 守屋 希香 さん(3年)、副会長 高須 三礼 さん(3年)をはじめとする皆さん、本当にお疲れさまでした。
認証式では、米国のジョン・F・ケネディ大統領の就任演説の「国家が諸君のために何を成し得るかを問うのではなく、諸君が国家のために何を成し得るかを問いたまえ」の逸話について紹介しました。
ただいま生徒会本部役員の認証式を行いました。目を輝かせて認証状を受け取ってくれました。今後の活躍を大いに期待しています。
さて、先月10月3日に行われた生徒会本部役員選挙は、全立候補者から「川口高校を生徒の手でもっとすばらしい学校にしていこう」という、純粋な気持ちを強く感じる演説が聞けました。
これまで頑張ってくれた旧生徒会本部役員の皆さん、1年間ありがとうございました。旧の役員さんがいたからこそ、新生徒会本部がスタートできたのです。
「大変だったけれど,生徒会をやってよかった。」この言葉こそ、自分自身が成長したことの証明だと思います。
1961年1月20日、米国史上最も若い43歳で就任したジョン・F・ケネディ大統領は、就任演説で「アメリカ合衆国国民諸君、国家が諸君のために何を成し得るかを問うのではなく、諸君が国家のために何を成し得るかを問いたまえ」と語りかけました。とても有名なフレーズです。
Ask not what your country can do for you.Ask what you can do for your country.
私は高校の英語の時間にこのスピーチを勉強しました。
この演説は大変有名ですが、実は原型があるそうです。ケネディが通ったチョート・スクール(現・チョート・ローズマリー・ホール)というプレップスクールがあります。プレップスクールというのは、アメリカのエリート層が行く全寮制の教育機関で、大学進学のための準備をする学校のことです。日本の中学・高校に相当します。
このチョート・スクールで、当時の校長が、ケネディが在籍していた頃に「チョートが君たちに何をするかではなくて、君たちがチョートに何ができるかを問いなさい」という話をしたそうです。さらに元をたどれば、その校長がハーバード大学在籍時に、「諸君、自分の母校に求めるのではなく、自分が母校に対して何ができるかを問いたまえ」というようなことを言っていたという記録もあるそうです。
今年で創立84年目の県立川口高校でも、11月16日、同窓会総会を開催し、第7期の90歳の大先輩から20代の方々まで来校し、母校への思いを語っていただきました。
いつも時代でも、母校愛は大切です。第76期生徒会本部の活躍を期待しています。
【校長ブログ】東京国際管弦声楽コンクール管楽器部門で第1位
11月19日、東京国際管弦声楽コンクール管楽器部門高校生の部で第1位になった山岸聖明君(3年生)が吹奏楽部顧問の小出勝大教諭とともに、校長室に報告に来てくれました。
この大会は、一般社団法人 東京国際芸術協会が主催するもので、11月10日、タワーホール船堀・小ホールにて開催されました。山岸君が、管楽器部門高校生の部でトロンボーン演奏で見事第1位の成績を収めました。
東京国際管弦声楽コンクールは、これからもっと音楽を勉強したいという高校生、大学生、社会人を対象に有能な演奏家を発掘するとともに、豊かな表現力や可能性を引き出し、将来国際的に活躍できる音楽家としてはばたけるようその学習機会を提供し、それぞれの成果を表彰することによって、今後の精進への励みになることを目指し設立されました。
山岸君は、中学校は吹奏楽部に所属。県立川口高校1年生ではサッカー部に所属していましたが、2年生から吹奏楽部に転部し、本格的に練習を開始。2024年第26回日本ジュニア管打楽器コンクール トロンボーンの部高校生(主催:日本音楽教育文化振興会)で金賞を受賞しています。
山岸君に感想を聞くと、「練習どおりの演奏が出来ず、結果が出るまで心配ばかりでしたが、このような素晴らしい賞を頂けて、とても嬉しいです。」と語っていました。高校卒業後は大学で音楽を専門的に学びたいとのこと。さらに演奏力を磨いていってほしいと思います。
本当におめでとうございました。
【校長ブログ】富士山三景
11月19日、一段と冷え込んだ今朝、早朝の県立川口高校を巡回していると雪をかぶった富士山がくっきりと見えました。
富士山は、日本人の原風景や信仰の対象、文化の母胎として、古くから心のふるさととして親しまれてきました。
夕方の富士山は、朝とは違ってシルエットです。
とても清々しい気持ちの一日でした。
【校長ブログ】同窓会総会に出席しました
11月16日、県立川口高校で同窓会総会が開催されました。第7期生(1953年卒業)の先輩をはじめ29名の卒業生の皆さんが集いました。私も校長としてお招きいただき、挨拶をしました。
総会では、事業報告、決算予算などの審議の後、卒業生の方々が現役生に職業観について語る「ようこそ先輩」について、同窓会ホームページの充実についてなどの協議が行われました。
本校は、1941(昭和16)年に旧制川口市立川口中学校として開校し、学制改革により1948(昭和23)年に埼玉県川口市立川口高等学校、1951(昭和26)年に埼玉県に移管され県立川口高等学校として長く男子校として発展を重ね、時代の変化と要請を踏まえ1997(平成9)年に男女共学化した創立84年目の伝統校です。埼玉県立川口高等学校同窓会は、1952(昭和27)年11月1日に結成されています。この学び舎を巣立っていった卒業生は25,300名に達し、埼玉県内はもとより国内外において様々な分野で活躍しています。
卒業生の皆様からは、在校中の思い出や社会人になってからの川高生のつながりの大切さなど、母校への熱い思いをたくさん伺うことができました。私は校長として、学校と同窓会の緊密な連携はとても大切だと思っています。引き続き同窓会の皆様方からの温かいご支援ご協力をいただければ幸いです。
【校長ブログ】中3生の10年後、30年後を考えてみましょう~県立川口高校第2回学校説明会を開催~
11月16日、県立川口高校では第2回学校説明会を本校アリーナ(体育館)で開催しました。約600名の中学3年生、保護者の皆様に御来校いただきました。ご来校いただきました皆様に感謝申し上げます。
校長の私からは①2030年代に求められる力 ②気になる川口高校の取組 ③「非認知能力」を身につけよう についてお話ししました。その後、生徒会会長の高校生活説明、生徒による部活動説明、教頭による高校入試説明の後、吹奏楽部の演奏のもと120人の運動部有志生徒による受験生応援エール、校歌披露などを行いました。私も川高生のパワーを目の当たりにして元気をもらいました。
学校説明会後の生徒会主催の校内見学ツアーにも多数の皆様にご参加いただきました。また、今回は高校と中学校の違いを実感してもらうために、受験生、保護者向けに食堂の営業をしてもらい、カワタカ食堂のランチをお楽しみいただきました。
御来校いただいた皆様には、川高生の元気な様子を実感していただいたと思います。
現在、全国の小中高の実施されている学習内容(学習指導要領)は、2030年の社会で必要とされる資質能力を育むために行われています。学校説明会では、中学3年生が20代になって社会で活躍し始める2030年代に求められる力、さらに40代になって社会の中核となる2050年に求めれる力についてもお話ししました。
教育を通じて、解き方があらかじめ定まった問題を効率的に解ける力を育むだけでは不十分です。これからの子供たちには、社会の変化の中でも、自立した人間として、高い志と意欲を持って、膨大な情報から何が重要かを主体的に判断し、自ら問いを立ててその解決を目指し、他者と協働しながら新たな価値を生み出していくことが求められます。そのためには、学力だけでなく、自分を動機づけて高めようとしたり、自分の感情をコントロールしたりしながら、自分と他者を大切にできる非認知能力の育成が、変化の激しい社会のなかで求められています。
【校長ブログ】ドラマを先にみるか?原作を先に読むか?~「宙わたる教室」~
私は、教員をしているためなのか、テレビや映画の学園物はあまり見ません。高校生の時に、テレビドラマだと中村雅俊さん主演の「ゆうひが丘の総理大臣」(日本テレビ系列)は見ていました。学園ドラマとは、夕陽に向かって走り続ける高校生のイメージです。
先日、窪田正孝さん主演のNHKドラマ10「宙わたる教室」を見て、原作を読みたくなりました。ディスレクシア(dyslexia)について取り上げていたからです。ディスレクシアとは学習障害の一種で、失読症、難読症、識字障害、読字障害とも言います。書かれた文字を読むことが出来ない、読めてもその意味がわからないなどの症状が現れる特性です。文部科学省が行った4万人対象の調査では、およそ4%の児童生徒がディスレクシアであるという調査結果がありました。
窪田正孝さんを主演のドラマ10「宙わたる教室」。10月8日から全10回の放送です。舞台は、東京・新宿にある定時制高校。年齢も抱える事情もさまざまな生徒たちが科学部を結成し、「火星のクレーター」を再現する実験に挑み学会発表を目指すという、実話に着想を得た物語です。本の帯には「それでも、学校に行く。それでも、働く。人を信じる。好きなものを諦めない。自分の未来を諦めない」(作家 額賀澪さんのコメント)
原作の伊予原新さんの『宙わたる教室』(文藝春秋・2023年)を一気に読了しました。伊予原新さんは神戸大学理学部を卒業後、東京大学大学院理学系研究科で地球惑星科学を専攻され、2010年に作家デビューした異色の経歴の方です。
ちょうど11月4日の朝日新聞朝刊の連載記事「インクルーシブ教育@Japan発達障がいからの進学」では、東海地方のある県の公立高校受験でディスグラフィア(dysgraphia)(書字障がい)の受験生が公立高校受験で使い慣れたiPadを使用できた事例が紹介されていました。
伊予原新さんの『宙わたる教室』の一節を紹介します。
「メンバーに多様性を与えること。均質な遺伝子をもつ生物集団が環境の変化や感染症の流行でたやすく全滅するように、メンバーが同じような能力しか持たないチームは、困難を突破する術を見出せずに立ち往生することが多い。」
「自分の将来を、一本道のように見通せる人はいません。とにかくそれを一つ選んで開けてみると、またそこは小さな部屋で、扉が並んでいる。人生はその連続でしかない。」
ドラマは原作に沿って制作されています。ドラマを先にみるか?原作を先に読むか?是非、ご一読を。
【校長ブログ】先生も勉強しています~県立川口高校教職員研修会を開催~
11月7日、今朝は冷え込みました。暦のうえでは今日は立冬。校内のイチョウの木は色づいています。気象庁は東京で木枯らし一号が吹いたと発表しました。
今日は放課後、衛生委員会が中心となって職場環境改善研修会を開催しました。本校の健康管理医の杉浦敏之医師にご来校いただき、職場ストレスチェックの分析、今年の新型コロナ、インフルエンザ、マイコプラズマ肺炎の動向、カフェイン、認知症など多岐にわたりご講演いただきました。杉浦先生は、川口市内で医療法人社団弘惠会 杉浦医院 の理事長としてご活躍されており、平成16(2004)年から本校の健康管理医としてご指導いただいています。教員の働き方改革の取組が注目されています。良い仕事をするためには心身ともに健康であることが大切だと改めて思いました。
教育基本法第9条には、「法律に定める学校の教員は、自己の崇高な使命を深く自覚し、絶えず研究と修養に励み、その職責の遂行に努めなければならない。」と規定されています。どのような業種においても「研修」は重要ですが、これからの変化の激しい、予測困難な時代を生きる子供たちの「生きる力」を育成していく教員にとって「研修」は特に重要なものであると思います。
学校の先生も、いろいろな角度から勉強をしています。
【校長ブログ】ストックの花言葉は…~華道部の作品「清廉」~
11月5日、華道部から校長室に素晴らし作品をいただきました。今回の作品名は「清廉」。菊、ストック、キキョウラン、サンゴミズキの生け花です。校長室にいただいた作品は花器も石をイメージしてあります。職員玄関や校内の廊下が華やかに彩られています。
ストックの花言葉は「永遠の美」「愛情の絆」。県立川口高校華道部の皆さん、ありがとうございます。
【校長ブログ】自転車の「ながらスマホ」もNG 今日から改正道路交通法スタート
11月1日、今日から道路交通法が改正され、自転車運転中にスマートフォン等を使用する「ながら運転」(「ながらスマホ」)の罰則が強化され、また、「自転車の酒気帯び運転」が新たに罰則の対象とされます。自転車による事故から自分自身や周囲の人を守るために、改めて自転車の運転に関するルールを確認しておきましょう。
◆運転中の携帯電話の使用(ながらスマホ)
スマートフォンなどを手で保持して、自転車に乗りながら通話する行為、画面を注視する行為が新たに禁止され、罰則の対象となりました。
(注意)停止中の操作は対象外
【罰則】
違反者は、6ヶ月以下の懲役又は10万円以下の罰金
交通の危険を生じさせた場合、1年以下の懲役又は30万円以下の罰金
【校長ブログ】校内のハロウィンを探してみました
10月31日、久しぶりの秋晴れの朝。早朝の校舎からは富士山がくっきりと見えました。
今日は、4時間目に体育(3年1・5・6組)の授業にお邪魔しました。県立川口高校ではコロナ禍を経てマラソン大会を廃止しました。その代替として秋晴れのこの時期に体育の授業で1周400mのグラウンドを周回(男子9周、女子8周)して「ベスト3走」として記録をとっています。3年生、各自自己ベストに向けて全力で頑張っていました。
さて、10月31日はハロウィン。日本で初めてハロウィンを取り扱ったのは、1970年代、キデイランド原宿店であるといわれています。ハロウィンは、私の学生時代には全く認知されていませんでした。ハロウィンの認知度が急激に上昇したきっかけは、1997年に東京ディズニーランドで開かれた「ディズニー・ハッピー・ハロウィン」の仮装イベントだそうです。
県立川口高校のカワタカ食堂では毎年食堂の皆さんがハロウィンの一工夫。持ち帰り用ブースには長蛇の列になっていました。
【校長ブログ】白菊の花言葉は…~華道部の作品「初秋」
10月30日、華道部から校長室に素敵な花のプレゼントがありました。今回の作品テーマは「初秋」。小菊、ガーベラ、ユーカリの生け花です。
菊は私たち日本人にはとても馴染みの深い花です。広辞苑では日本の国花は「桜または菊」と書かれており、古くから菊はさまざまな日本の文化的なデザインにも用いられてきました。例えば、日本の皇室の紋章や50円玉、パスポートといった、私たち日本人に深い関わりのあるデザインモチーフにも使われており、菊は日本を代表する花の一つとなっています。
菊の花言葉にはなんとなく気になる…。白い菊の花言葉は「真実」、「慕う」、「誠実な心」という意味を持っています。
秋らしい生け花に癒されています。華道部の皆さん、いつもありがとうございます。
【校長ブログ】中3生が41歳になる2050年に求められる力は…~イブニング学校説明会を開催~
10月28日、今年度から始めたイブニング学校説明会の3回目を開催しました。大規模な学校説明会ではなく、日常の川高生の様子を見てもらうために、平日の夕方に開催しています。いつの間にか日の入りが早くなり、10月28日は16時50分です。48組約100名の中学3年生、保護者の皆様にご来校いただきました。ご多忙の中、ご来校いただき、御礼申し上げます。
本日は、経済産業省が令和4年に発表した「未来人材ビジョン」に基づき、中3生が41歳になる2050年に求められる力についてお話ししました。2015年段階では「注意深さ・ミスがないこと」、「責任感・まじめさ」が重視されていますが、2050年には「問題発見力」、「的確な予測」、「革新性」が一層求められます。そのためには、高校時代に学習活動や部活動、学校行事など、あらゆる機会を利用してトレーニングすることが大切。本日の授業観察でも、先生方は工夫しながら授業を行っています。
【校長ブログ】この秋に、一回り大きく成長を
10月28日、県立川口高校では、2学年が修学旅行が終わり、1週間ぶりに3学年全体がそろっての教育活動です。早朝に校内を巡回していると、校内にある柿の実やギンナンに秋を感じます。
本日の授業観察は、文学国語(3年6組)、数学Ⅰ(1年2組)。「文学国語」は森鴎外の小説「舞姫」を題材にペアワークをして、Googleフォームで考えを投稿し、全体で共有するスタイル。「数学Ⅰ」は20人の少人数授業で一人ひとりに問いかけながら場合の数の単元。ある事柄の起こりうる場合の総数を指し、画像を活用しながら考えさせる授業でした。
この秋に、一回り大きく成長してもらいたいと思います。がんばれ川高生