校長日誌
【校長ブログ】同窓会総会に出席しました
11月16日、県立川口高校で同窓会総会が開催されました。第7期生(1953年卒業)の先輩をはじめ29名の卒業生の皆さんが集いました。私も校長としてお招きいただき、挨拶をしました。
総会では、事業報告、決算予算などの審議の後、卒業生の方々が現役生に職業観について語る「ようこそ先輩」について、同窓会ホームページの充実についてなどの協議が行われました。
本校は、1941(昭和16)年に旧制川口市立川口中学校として開校し、学制改革により1948(昭和23)年に埼玉県川口市立川口高等学校、1951(昭和26)年に埼玉県に移管され県立川口高等学校として長く男子校として発展を重ね、時代の変化と要請を踏まえ1997(平成9)年に男女共学化した創立84年目の伝統校です。埼玉県立川口高等学校同窓会は、1952(昭和27)年11月1日に結成されています。この学び舎を巣立っていった卒業生は25,300名に達し、埼玉県内はもとより国内外において様々な分野で活躍しています。
卒業生の皆様からは、在校中の思い出や社会人になってからの川高生のつながりの大切さなど、母校への熱い思いをたくさん伺うことができました。私は校長として、学校と同窓会の緊密な連携はとても大切だと思っています。引き続き同窓会の皆様方からの温かいご支援ご協力をいただければ幸いです。
【校長ブログ】中3生の10年後、30年後を考えてみましょう~県立川口高校第2回学校説明会を開催~
11月16日、県立川口高校では第2回学校説明会を本校アリーナ(体育館)で開催しました。約600名の中学3年生、保護者の皆様に御来校いただきました。ご来校いただきました皆様に感謝申し上げます。
校長の私からは①2030年代に求められる力 ②気になる川口高校の取組 ③「非認知能力」を身につけよう についてお話ししました。その後、生徒会会長の高校生活説明、生徒による部活動説明、教頭による高校入試説明の後、吹奏楽部の演奏のもと120人の運動部有志生徒による受験生応援エール、校歌披露などを行いました。私も川高生のパワーを目の当たりにして元気をもらいました。
学校説明会後の生徒会主催の校内見学ツアーにも多数の皆様にご参加いただきました。また、今回は高校と中学校の違いを実感してもらうために、受験生、保護者向けに食堂の営業をしてもらい、カワタカ食堂のランチをお楽しみいただきました。
御来校いただいた皆様には、川高生の元気な様子を実感していただいたと思います。
現在、全国の小中高の実施されている学習内容(学習指導要領)は、2030年の社会で必要とされる資質能力を育むために行われています。学校説明会では、中学3年生が20代になって社会で活躍し始める2030年代に求められる力、さらに40代になって社会の中核となる2050年に求めれる力についてもお話ししました。
教育を通じて、解き方があらかじめ定まった問題を効率的に解ける力を育むだけでは不十分です。これからの子供たちには、社会の変化の中でも、自立した人間として、高い志と意欲を持って、膨大な情報から何が重要かを主体的に判断し、自ら問いを立ててその解決を目指し、他者と協働しながら新たな価値を生み出していくことが求められます。そのためには、学力だけでなく、自分を動機づけて高めようとしたり、自分の感情をコントロールしたりしながら、自分と他者を大切にできる非認知能力の育成が、変化の激しい社会のなかで求められています。
【校長ブログ】ドラマを先にみるか?原作を先に読むか?~「宙わたる教室」~
私は、教員をしているためなのか、テレビや映画の学園物はあまり見ません。高校生の時に、テレビドラマだと中村雅俊さん主演の「ゆうひが丘の総理大臣」(日本テレビ系列)は見ていました。学園ドラマとは、夕陽に向かって走り続ける高校生のイメージです。
先日、窪田正孝さん主演のNHKドラマ10「宙わたる教室」を見て、原作を読みたくなりました。ディスレクシア(dyslexia)について取り上げていたからです。ディスレクシアとは学習障害の一種で、失読症、難読症、識字障害、読字障害とも言います。書かれた文字を読むことが出来ない、読めてもその意味がわからないなどの症状が現れる特性です。文部科学省が行った4万人対象の調査では、およそ4%の児童生徒がディスレクシアであるという調査結果がありました。
窪田正孝さんを主演のドラマ10「宙わたる教室」。10月8日から全10回の放送です。舞台は、東京・新宿にある定時制高校。年齢も抱える事情もさまざまな生徒たちが科学部を結成し、「火星のクレーター」を再現する実験に挑み学会発表を目指すという、実話に着想を得た物語です。本の帯には「それでも、学校に行く。それでも、働く。人を信じる。好きなものを諦めない。自分の未来を諦めない」(作家 額賀澪さんのコメント)
原作の伊予原新さんの『宙わたる教室』(文藝春秋・2023年)を一気に読了しました。伊予原新さんは神戸大学理学部を卒業後、東京大学大学院理学系研究科で地球惑星科学を専攻され、2010年に作家デビューした異色の経歴の方です。
ちょうど11月4日の朝日新聞朝刊の連載記事「インクルーシブ教育@Japan発達障がいからの進学」では、東海地方のある県の公立高校受験でディスグラフィア(dysgraphia)(書字障がい)の受験生が公立高校受験で使い慣れたiPadを使用できた事例が紹介されていました。
伊予原新さんの『宙わたる教室』の一節を紹介します。
「メンバーに多様性を与えること。均質な遺伝子をもつ生物集団が環境の変化や感染症の流行でたやすく全滅するように、メンバーが同じような能力しか持たないチームは、困難を突破する術を見出せずに立ち往生することが多い。」
「自分の将来を、一本道のように見通せる人はいません。とにかくそれを一つ選んで開けてみると、またそこは小さな部屋で、扉が並んでいる。人生はその連続でしかない。」
ドラマは原作に沿って制作されています。ドラマを先にみるか?原作を先に読むか?是非、ご一読を。
【校長ブログ】先生も勉強しています~県立川口高校教職員研修会を開催~
11月7日、今朝は冷え込みました。暦のうえでは今日は立冬。校内のイチョウの木は色づいています。気象庁は東京で木枯らし一号が吹いたと発表しました。
今日は放課後、衛生委員会が中心となって職場環境改善研修会を開催しました。本校の健康管理医の杉浦敏之医師にご来校いただき、職場ストレスチェックの分析、今年の新型コロナ、インフルエンザ、マイコプラズマ肺炎の動向、カフェイン、認知症など多岐にわたりご講演いただきました。杉浦先生は、川口市内で医療法人社団弘惠会 杉浦医院 の理事長としてご活躍されており、平成16(2004)年から本校の健康管理医としてご指導いただいています。教員の働き方改革の取組が注目されています。良い仕事をするためには心身ともに健康であることが大切だと改めて思いました。
教育基本法第9条には、「法律に定める学校の教員は、自己の崇高な使命を深く自覚し、絶えず研究と修養に励み、その職責の遂行に努めなければならない。」と規定されています。どのような業種においても「研修」は重要ですが、これからの変化の激しい、予測困難な時代を生きる子供たちの「生きる力」を育成していく教員にとって「研修」は特に重要なものであると思います。
学校の先生も、いろいろな角度から勉強をしています。
【校長ブログ】ストックの花言葉は…~華道部の作品「清廉」~
11月5日、華道部から校長室に素晴らし作品をいただきました。今回の作品名は「清廉」。菊、ストック、キキョウラン、サンゴミズキの生け花です。校長室にいただいた作品は花器も石をイメージしてあります。職員玄関や校内の廊下が華やかに彩られています。
ストックの花言葉は「永遠の美」「愛情の絆」。県立川口高校華道部の皆さん、ありがとうございます。
【校長ブログ】自転車の「ながらスマホ」もNG 今日から改正道路交通法スタート
11月1日、今日から道路交通法が改正され、自転車運転中にスマートフォン等を使用する「ながら運転」(「ながらスマホ」)の罰則が強化され、また、「自転車の酒気帯び運転」が新たに罰則の対象とされます。自転車による事故から自分自身や周囲の人を守るために、改めて自転車の運転に関するルールを確認しておきましょう。
◆運転中の携帯電話の使用(ながらスマホ)
スマートフォンなどを手で保持して、自転車に乗りながら通話する行為、画面を注視する行為が新たに禁止され、罰則の対象となりました。
(注意)停止中の操作は対象外
【罰則】
違反者は、6ヶ月以下の懲役又は10万円以下の罰金
交通の危険を生じさせた場合、1年以下の懲役又は30万円以下の罰金
【校長ブログ】校内のハロウィンを探してみました
10月31日、久しぶりの秋晴れの朝。早朝の校舎からは富士山がくっきりと見えました。
今日は、4時間目に体育(3年1・5・6組)の授業にお邪魔しました。県立川口高校ではコロナ禍を経てマラソン大会を廃止しました。その代替として秋晴れのこの時期に体育の授業で1周400mのグラウンドを周回(男子9周、女子8周)して「ベスト3走」として記録をとっています。3年生、各自自己ベストに向けて全力で頑張っていました。
さて、10月31日はハロウィン。日本で初めてハロウィンを取り扱ったのは、1970年代、キデイランド原宿店であるといわれています。ハロウィンは、私の学生時代には全く認知されていませんでした。ハロウィンの認知度が急激に上昇したきっかけは、1997年に東京ディズニーランドで開かれた「ディズニー・ハッピー・ハロウィン」の仮装イベントだそうです。
県立川口高校のカワタカ食堂では毎年食堂の皆さんがハロウィンの一工夫。持ち帰り用ブースには長蛇の列になっていました。
【校長ブログ】白菊の花言葉は…~華道部の作品「初秋」
10月30日、華道部から校長室に素敵な花のプレゼントがありました。今回の作品テーマは「初秋」。小菊、ガーベラ、ユーカリの生け花です。
菊は私たち日本人にはとても馴染みの深い花です。広辞苑では日本の国花は「桜または菊」と書かれており、古くから菊はさまざまな日本の文化的なデザインにも用いられてきました。例えば、日本の皇室の紋章や50円玉、パスポートといった、私たち日本人に深い関わりのあるデザインモチーフにも使われており、菊は日本を代表する花の一つとなっています。
菊の花言葉にはなんとなく気になる…。白い菊の花言葉は「真実」、「慕う」、「誠実な心」という意味を持っています。
秋らしい生け花に癒されています。華道部の皆さん、いつもありがとうございます。
【校長ブログ】中3生が41歳になる2050年に求められる力は…~イブニング学校説明会を開催~
10月28日、今年度から始めたイブニング学校説明会の3回目を開催しました。大規模な学校説明会ではなく、日常の川高生の様子を見てもらうために、平日の夕方に開催しています。いつの間にか日の入りが早くなり、10月28日は16時50分です。48組約100名の中学3年生、保護者の皆様にご来校いただきました。ご多忙の中、ご来校いただき、御礼申し上げます。
本日は、経済産業省が令和4年に発表した「未来人材ビジョン」に基づき、中3生が41歳になる2050年に求められる力についてお話ししました。2015年段階では「注意深さ・ミスがないこと」、「責任感・まじめさ」が重視されていますが、2050年には「問題発見力」、「的確な予測」、「革新性」が一層求められます。そのためには、高校時代に学習活動や部活動、学校行事など、あらゆる機会を利用してトレーニングすることが大切。本日の授業観察でも、先生方は工夫しながら授業を行っています。
【校長ブログ】この秋に、一回り大きく成長を
10月28日、県立川口高校では、2学年が修学旅行が終わり、1週間ぶりに3学年全体がそろっての教育活動です。早朝に校内を巡回していると、校内にある柿の実やギンナンに秋を感じます。
本日の授業観察は、文学国語(3年6組)、数学Ⅰ(1年2組)。「文学国語」は森鴎外の小説「舞姫」を題材にペアワークをして、Googleフォームで考えを投稿し、全体で共有するスタイル。「数学Ⅰ」は20人の少人数授業で一人ひとりに問いかけながら場合の数の単元。ある事柄の起こりうる場合の総数を指し、画像を活用しながら考えさせる授業でした。
この秋に、一回り大きく成長してもらいたいと思います。がんばれ川高生