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【校長ブログ】一人ひとりのがんばりを称えたい~県立川口高校2学期終業式~

 12月24日、県立川口高校では2学期の終業式・表彰式でした。私は、始業前に各教室をまわるのが習慣になっています。3年生のある教室に「登校日数あと20日」とか「受験に勝って!!今までで一番でっけェ宴をやろう‼」と黒板に書いてありました。残り少ない高校生活への思いを感じます…

 終業式の校長講話では、生徒へのエールを込めて「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」という言葉を紹介しました。その後の表彰式では演劇部、吹奏楽部、写真部、軽音楽部、学業成績が優秀と認められたものと資格取得者を称える「チーム川高賞」1年21名、2年21名、3年42名、そして長距離走の表彰であるベスト3走の表彰を行いました。生徒諸君一人ひとりのがんばりを称えたいと思います。

 終業式の校長講話の内容をご紹介します。

 「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」という言葉があります。

 プロ野球で南海、ヤクルト、阪神、楽天で監督をした野村克也監督の名言と言われています。しかし原典は、18世紀に現在の長崎県の平戸藩主であり、剣術の達人でもあった松浦静山(まつら せいざん)(1760~1841)の言葉と言われています。負けるときは、負けにつながる必然的な要因があるが、どうして勝ったのかどうも思い当たらないという不思議な勝ちがあるということです。

 3年生の一般受験者は、大学入試直前です。学校推薦型選抜入試や総合型選抜入試で進学先が決まったものもいるでしょう。「人生の勝負はまだまだです」。だから、あえて言う。3年生、勝負から逃げるな。学校から逃げるな。入試にしても、就職にしても、社会人になってからも、人生は「勝負」の連続です。勝負ごとで勝利を獲得するためには、負けない戦略をたて、負けない努力をし、そこに時の運が加わった結果、「成功」を手に入れることができます。  

負けない方程式をつくることです。絶対に勝てる戦略というものはありません。しかし、「これをやったらほぼ確実に失敗する」ことはあります。これは、古今東西の歴史が物語っています。現役受験生の「ほぼ確実に失敗する」パターンは、自分一人だけで勉強することです。受験は団体戦といいます。学校で仲間と乗り越えていきましょう。

 私たち教員にできることは、負けない戦略をたててあげることしかできません。実は、皆さんは日頃から部活動などを通してこの「負けない方程式」のトレーニングをしているのです。

 大学入試では負けない戦略を立てることが大切です。合格者の最低点はほとんど変動しない。300点満点であれば、7割とれば合格。精神科医の和田秀樹さんは、「学力は冬に伸びる。冬は春の8倍も勉強が進む」と言っています。春先の迷い勉強よりも12月の勉強は英語・数学の処理速度は2倍。12月、1月の勉強は志願先が絞り込まれ効率は2倍。受験直前で春先よりも12月は集中でき効率は2倍。

 「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」

 

 川高生の皆さん

 元気に挨拶してますか。

 他人に優しくしてますか。

 夢を諦めていませんか。

 志高く。