【校長ブログ】“いいものみたな”という感覚~演劇部秋季発表会~
9月28日、埼玉県高等学校演劇連盟南部地区秋季発表会が、戸田市新曽福祉センター(埼玉県戸田市)で開催され、川口高校演劇部も出場し、私も激励に行きました。
今回の上演作品はアシノユメさんの『人という病』。ある高校の図書館で「精神世界」という異空間に迷い込んだ高校生3人が案内人パンセの導きのなかで“本当の自分”に気づいていく物語です。高校生という多感な時代において省察を深める姿を演劇部の皆さんが自然体で演じてくれました。演出、照明、音響、演者が一体となった作品でした。
高知県出身の植物学者・牧野富太郎の人生をモデルとした2023年のNHK連続テレビ小説『らんまん』の脚本を手掛けた劇作家・脚本家の長田育恵さんは、演劇の魅力を次のように言っています。「演劇は、目の前の俳優に魅せられるのかもしれないし、美術や照明、ダンスなど、自分の五感がどこに反応するかは、生の舞台の場に行ってみなければわかりません。素敵な舞台を見た後の客席には、観客の「いいものを見たな」という雰囲気がふっくらと漂って、元気になって帰る感覚があります。あの何とも言えない幸せな空気を味わっていただきたい。」
埼玉県高等学校演劇連盟南部地区秋季発表会は9月29日も開催されています。ぜひ、高校生の素晴らしい演劇をご覧ください。