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【校長ブログ】スカッとさわやかな気分~『成瀬は天下を取りにいく』~

 8月24日、川口高校ではPTA理事会があり、PTAの全国大会、関東大会の報告や9月7日の諏訪山祭(文化祭)の運営などについてご協議いただきました。

 「島崎、わたしはこの夏を西武に捧げようと思う」という印象的な書き出しで始まる小説『成瀬は天下を取りにいく』(新潮社 2023年)は、2024年本屋大賞を受賞した宮島未奈さんの作品です。

 読了後に、スカッとさわやかになる小説です。まだ、お読でない方は是非ご一読を。

今までの社会は、グループ社会。強力な権限を持つ人がリーダーシップを発揮していました。その人の言うことを聞いていればどうにかなかった社会です。だから「出る杭は打たれた」のです。

 これからの社会は、チーム社会。多様なメンバーがお互いを認め合い、強力な権限がなくてもお互いを助け合うリーダーシップ。相手を思いやり、気遣いができる社会です。だから「出過ぎた杭は打たれない」のです。私は、21世紀型リーダーシップと呼んでいます。変化が激しい、予測できない社会において、必要とされる知識・能力は何でしょう。子どもも大人も「自分で学び続ける力」と「21世紀型リーダーシップ」だと思っています。

 8月も読書をたのしんでいます。『成瀬は天下を取りに行く』の他、続編の『成瀬は信じた道を行く』(新潮社 2024年)、永井紗耶子『木挽き町のあだ討ち』(新潮社 2023年)、小川幸司『世界史とは何か~「歴史実践」のために~』(岩波新書 2023年)、麻田雅文『日ソ戦争〜帝国日本最後の戦い〜』(中公新書 2024年)などジャンルを問わずに多読しています。

 残りの夏休み、読書をしてみませんか。