【校長ブログ】母校への思いを胸に刻む~生徒会本部役員認証式~
11月22日、久しぶりの晴天です。早朝の県立川口高校からは富士山がよく見えます。3日前(11月19日)の富士山とは全く違い、壮大な冬の富士山です。
昨日11月21日、県立川口高校では生徒会本部役員認証式を行いました。生徒会会長 佐藤 三波 さん(2年)、生徒会副会長 武田 晃誠 さん(2年)、生徒会副会長 久保 菜々実 さん(1年)、監査委員長 成田 達也 さん(2年)に校長から認証書を手交しました。その後、他の生徒会本部役員が呼名され、第76期生徒会本部のスタートです。前執行部の生徒会会長 本田 宏一郎 さん(3年)、副会長 守屋 希香 さん(3年)、副会長 高須 三礼 さん(3年)をはじめとする皆さん、本当にお疲れさまでした。
認証式では、米国のジョン・F・ケネディ大統領の就任演説の「国家が諸君のために何を成し得るかを問うのではなく、諸君が国家のために何を成し得るかを問いたまえ」の逸話について紹介しました。
ただいま生徒会本部役員の認証式を行いました。目を輝かせて認証状を受け取ってくれました。今後の活躍を大いに期待しています。
さて、先月10月3日に行われた生徒会本部役員選挙は、全立候補者から「川口高校を生徒の手でもっとすばらしい学校にしていこう」という、純粋な気持ちを強く感じる演説が聞けました。
これまで頑張ってくれた旧生徒会本部役員の皆さん、1年間ありがとうございました。旧の役員さんがいたからこそ、新生徒会本部がスタートできたのです。
「大変だったけれど,生徒会をやってよかった。」この言葉こそ、自分自身が成長したことの証明だと思います。
1961年1月20日、米国史上最も若い43歳で就任したジョン・F・ケネディ大統領は、就任演説で「アメリカ合衆国国民諸君、国家が諸君のために何を成し得るかを問うのではなく、諸君が国家のために何を成し得るかを問いたまえ」と語りかけました。とても有名なフレーズです。
Ask not what your country can do for you.Ask what you can do for your country.
私は高校の英語の時間にこのスピーチを勉強しました。
この演説は大変有名ですが、実は原型があるそうです。ケネディが通ったチョート・スクール(現・チョート・ローズマリー・ホール)というプレップスクールがあります。プレップスクールというのは、アメリカのエリート層が行く全寮制の教育機関で、大学進学のための準備をする学校のことです。日本の中学・高校に相当します。
このチョート・スクールで、当時の校長が、ケネディが在籍していた頃に「チョートが君たちに何をするかではなくて、君たちがチョートに何ができるかを問いなさい」という話をしたそうです。さらに元をたどれば、その校長がハーバード大学在籍時に、「諸君、自分の母校に求めるのではなく、自分が母校に対して何ができるかを問いたまえ」というようなことを言っていたという記録もあるそうです。
今年で創立84年目の県立川口高校でも、11月16日、同窓会総会を開催し、第7期の90歳の大先輩から20代の方々まで来校し、母校への思いを語っていただきました。
いつも時代でも、母校愛は大切です。第76期生徒会本部の活躍を期待しています。