【校長ブログ】ささえあったら、人になる~東日本大震災から14年~
3月11日、県立川口高校では、学年末考査返却日です。中庭の木蓮の蕾もほころび始めました。
今日3月11日は、2011年(平成23年)3月11日14時46分に東日本大震災が発生してから14年がたちました。県立川口高校でも半旗を掲揚しています。当時、私は県立高校の教頭をしていて、鉄道が不通になったため自宅に帰れなくなった生徒307名と、東京方面から徒歩で帰宅を目指す帰宅困難者の方160名を学校に宿泊してもらい、徹夜で対応してことを思い出します。
想像を絶する東日本大震災の被害に私たちは言葉を失い呆然としました。平成23(2011)年に大手広告会社電通が制作したCMに「ささえあったら、人になる」という作品があります。3月11日に発生した東日本大震災をきっかけに考えさせられた「人と人どうしの助け合いの大切さ」。作品では「人」という文字をモチーフに、音楽とアニメーションで構成しています。
♪ながいぼうに
みじかいぼう。
ささえあったら、
人になる。
ささえることで
人を知り、
ささえられて、
人となる。
♪ながいぼうに
みじかいぼう。
ささえあったら、
人になる。
ささえるから
人なんだ。
ささえられるから
人なんだ。
「人を支え、支えられることが、今、必要である」ことを訴えた作品です。
大震災に遭遇しながらも、節度を失わず、悲しみに耐え、譲り合い、助け合う被災地の皆さんの姿は、私たちに「こころ」や「思い」がこの時代に大切なことを再認識させてくれました。あれから14年の年月が流れ、たぶん在校生は記憶にないでしょう。しかし、私たち大人は、東日本大震災の時の思いを語り継ぎ、あのときの思いを忘れてはいけないと思います。