2019年10月の記事一覧
[フォークソング同好会]10月24日1年生技術講習会!
10月24日にYAMAHAの森山サトシ先生、山下浩先生、プロベーシスト(Wabi_Sabi)の紅谷亮次先生、プロギタリストの中村KOTA先生を招いて1年生向けに技術講習会を行いました。
2年生が修学旅行で午前放課のため、午後の時間をたっぷり使って講習会を行いました。
前半はパート別に分かれてパート別講習会。森山先生はドラム担当、紅谷先生はベース担当、中村先生はギター担当。
1年生ということもあり、日ごろからやっておくべき基礎練習や正しいフォーム、バンドで大切な4つのチューニングなど基礎を中心に教えていただきました。
生徒1人1人の弾く(叩く)様子を細かいところまで見て、この指がここに来るともっと良くなるよなどと声をかけながらアドバイスをしていて、生徒もできるようになってくると何かをつかんだような顔つきになってくるのが印象的でした。
90分ほどの短い時間でしたが、それぞれのパートで教わったことをしっかり吸収してくれればと思います。
後半は視聴覚室に戻って、1年生全バンドに対しバンドクリニックを行いました。
山下先生には視聴覚室後ろの映写室で楽器のメンテナンスをしていただき、楽器の状態を良くしてからクリニックに臨んでもらいました。1年生だと特に弦はどうやって張り替えるのか、細かい調整はどうしたらよいか、何か不具合がありそうだけど原因がわからない・・・などの悩みを抱えた生徒にも的確なアドバイスをされていました。
バンドクリニックでは各バンドごとに担当の先生を決めてコメントをし、他の先生方にはコメントシートを書いていただくという方式で行いました。
Sky Know、EDEN → 紅谷先生
Poco a Poco、Milky Way → KOTA先生
NeRD、大竹(弾き語り)、Dilworth → 森山先生
生徒は初のバンドクリニックということで緊張していましたが、各バンドに対し、あれもこれもという指示ではなく、ピンポイントでまずはこれを直そう・こうしようというアドバイスをし、褒めるところはしっかり褒める、私も教員として見習うべきことが多い指導の仕方でした。
今回学んだことは
・コピーをするなら再現度をもっと上げる。YouTubeなどを見て本気で模写する気持ちでやる。
・煽りをするなら指先をこだわってみる。頑張ってやってるんだなぁと思わせたらもったいない。
・演奏曲を増やす。オリジナル曲はたくさん作る。
・ステージングをこだわる。
・どんなバンドにしたいか、バンドの方向性を決める。
・気持ちは常に100%で、音量を0~100でコントロールする。
・寄りかかる演奏ではなく、寄り添う演奏にする。
・転調前後の音量バランスを気にする。
・ボーカルに合ったキーの曲を作る。
・ドラムやギターで難しいことをすることよりもリズムキープが大切。
・フィギュアスケートで例えるならバンドはジャンプよりも着地が大事。
・目線はまっすぐより少し上を見る。そのためには指板をなるべく見ない。
・2人ギターがいるなら音色やリズムなどの弾き分けをする。
・リズムが合わないなら、リズムに適当な歌詞をつけてみんなで歌ってみる。
・目5割、耳5割。例えば演奏で40点できてるものを45点にするのは難しい。パフォーマンスで工夫ができれば全体の点数はグンと上がる。
・全国大会でコーラスがないバンドはいない。上手くなるためにはコーラスは必須。同じ音程でもオクターブ下でもいいから歌う。
演奏したバンドはアドバイスを真摯に受け止め、演奏をしていないときもただ見ているだけでなく、自分のことのように一生懸命メモをとっていました。
全体が終了した後もバンドごとや個人で質問をしに行く姿が印象的でした。
森山先生の「20個、30個質問が出るようになれば、あっという間に上級生よりうまくなれる。ただ質問が自然と出てくるようになるためにはある程度やらないといけない。」という言葉はまさにその通りだと思いました。
1年生ということもあり、少し遠慮している様子もありましたが、次にクリニックを受けるときは今回の何倍も質問ができるように日ごろから鍛錬してほしいと思います。
非常に中身の濃い一日となりました。
ここまで丁寧に指導してくれた講師の先生方に恩返しができるためにもまずは新人大会で勝ち上がれたという報告ができるようにしたいです。
今回講習を受けただけではうまくなったとはいえません。練習の中で実践して自分のものにしなければ、今回の充実した時間が水の泡になってしまいます。大切なことは「忘れないこと、継続すること」です。それを最後に顧問から生徒に伝えて終わりました。
講習をしてくださった先生方本当にありがとうございました!!