校長日誌

2016年4月の記事一覧

避難訓練に当たって

 避難訓練に当たって
 
  「天災は忘れた頃にやってくる」明治時代の地球物理学者である寺田寅彦先生の名言ですが、熊本の人たちはまさにそんな状況であったのではないでしょうか。皆さんご存じのとおり、熊本地震が発生してから10日が経ちました。40数名の方々が犠牲となり、現在も捜索活動が続き、6万人以上の方が避難所生活を強いられています。心よりご冥福とお見舞いを申し上げたいと思います。
 人間は自分がまったく経験したことのない事態に遭遇するとどのように自分を対処したらよいか混迷して、理性的判断が困難となり、生への本能的行動をとり、自ら危機的状況に陥ることが多いのです。しかし、たとえ疑似体験であっても、人間は一度経験すれば、その経験での体験は生きるのです。
 さて、本日の避難訓練も災害時の身の処し方を学ぶ貴重な場でした。皆さんの避難の状況は迅速にしかも秩序よく行動できたと思います。ただ、一部の皆さんに真剣味に欠けた態度が見られたことが残念です。この訓練は学校で災害が発生した想定で避難経路を確認するために行われたものです。学校にいるのは1日の3分の1程度ですから、家庭やその他の場所の方が災害に遭う確率も高くなります。そのような場所では自分の安全は自分で守る必要があります。場合によっては、皆さんのリーダーとして適切な判断が必要とされることもあります。これらの能力は訓練によって形成されます。しかし、適当に参加していたのでは、実際の時に役に立ちません。避難訓練を実際に災害が発生したと考え真剣に参加して、災害時の適正な判断力、行動力を培ってください。 
 

 平成28年4月25日
 

熊本地震に思う

 熊本地震に思う
 
 4月14日の夜、熊本県で震度7の地震が発生して以来
、熊本県から大分県を中心に地震が続き、16日深夜にも気象庁が本震とする大きな地震があり、被害が拡大しています。被災地の方々には、心からお見舞い申し上げます。
 テレビやラジオでは特別番組が続いています。テレビの映
像からは、自衛隊、警察消防による必死の救出作業にもかかわらず、40数名の方が犠牲になり、10万人以上の方が避難している状況、交通網が寸断され、電気・ガス・水道などのインフラに甚大な被害が出ている状況を伝えています。東日本大震災や阪神淡路大震災を思い出し、心が痛みます。この国はこうも試練に遭遇しなければいけないのかとやりきれなくなります。とは言え、少しでも援助できることは何でもしていくべきであると考えています。
 川口高校では今月末に避難訓練が予定されています。ただ
避難するという行動だけでなく、防災教育という観点からも自分たちにも同じことが起こりうること、何を日々意識すべきかを今一度確認させていく必要性を強く感じます。
 「何かできることがないかな」と話し合っている生徒が一
人でも多くなるよう、「共助」の気持ちをしっかりと育て

ていきたいと考えます。今、自分たちでできることを真剣に考えている若い人たちがたくさんいるように、大人も今

できることに率先して全力で取り組まなければいけないと改めて思います。

  平成二十八年四月十八日

平成28年度 入学式 校長式辞


    式  辞


 春の花々も咲きそろい、木々の緑も美しく広がり、爽やかな春の香りが漂うこの佳き日に、平成二十八年度第七十一回入学式を迎えられましたこと大変うれしく思います。
 本日の入学式に当たり、PTA会長 関 英之 様、同窓会長 山岡 孝 様、後援会副会長 荒井 豊 様、川口市立看護専門学校長 小林 薫 様をはじめとするたくさんのご来賓の皆様のご臨席を賜り、盛大に挙行できますことを、心より感謝申し上げます。
ただいま名前を呼ばれました三百二十六名の新入生の皆さん、保護者の皆様、ご入学おめでとうございます。心よりお祝い申し上げます。
 皆さんは七十三期生として川口高等学校での生活がいよいよ始まります。
今日から義務教育とは異なり、自主的に勉強や部活動に励み、生涯の友となる友人との出会いを大切に、互いを思いやる心を忘れずに学校生活を充実したものとされることを期待しています。
 高校入学は皆さんの人生の中でも重要な節目だと思います。今までの自分にさらに付加価値を身に付け、将来の夢の実現に向かって、いろいろな事にチャレンジする時でもあります。
 そこで、皆さんには次のことを求めたいと思います。それは「自分の可能性を追求する」という意識を常に持ってほしいということです。自分を変えることができるのは自分自身です。困難を避け、安易な目標を無難に過ごす事では自分を変えることはできません。皆さん一人一人は「もっとこうありたい」「将来は絶対にこの仕事がしたい」など、夢を持っているに違いありません。目の前のやるべき事から逃げず、自分の行動や言動に責任を持って、夢の実現に向けてまっすぐに諦めずに突き進んでいく自分を実現することです。同時に、周りの人たちへの感謝と敬意を忘れずに、謙虚な気持ちを持ち続ける自分を実現することです。その中で今までの自分からは想像できなかった良さや新たな力を発見できるはずです。そうした頑張る自分を評価しながら一日一日の学校生活を全力で過ごして下さい。
 本校の校訓は「高く正し」です。志を高く持ち、正しい道を進むという意味を表しています。これは自分の可能性を追求して行動することでもあります。創立七十五年の伝統ある学校として、本校の評価は年々向上し、社会の各方面で活躍する人材を輩出しています。先輩となる在校生の学校生活は、社会人としての基本である、規則や時間を守るを実践し、遅刻する生徒は皆無です。時間前に登校して「朝読書」から始まり、落ち着いた姿勢で授業に取り組んでいます。進路実績も年々向上し、大学進学者が増加して進学校の仲間入りを果たしてきています。部活動も大変に盛んで、ほとんどの部活動が県大会以上に進出する実績を挙げています。新入生の皆さんも自分に限界を作ることなく、何事にも1ランク上を目指し、本校の伝統を引き継いでいってください。本校で成長した暁には、社会の各方面で多くの人から感謝され活躍する人になってくれること期待しています。
 保護者の皆様、改めまして、本日は誠におめでとうございます。子育ての一つの節目を迎えられ、感慨もひとしおかと存じます。本校では、生徒の可能性を追い求め、それぞれの夢の実現に向け、教職員一同、誠心誠意努力してまいる所存です。保護者の皆様と教職員が一体となり、適切な教育活動を進めてまいりたいと存じます。どうか、本校教育内容の充実発展のため、PTA活動をはじめ、皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。
結びに、新入生の皆さんの学校生活が充実した楽しい日々となりますことをご期待申し上げ、式辞といたします。
 
 平成二十八年四月八日
 
    埼玉県立川口高等学校長 松本 恭介