校長日誌

2017年3月の記事一覧

[校長日誌]平成28年度 修了式

第3学期 修了式講話

 

皆さんおはようございます。

今日で1年間の教育活動は終わりますが、皆さんにとってどんな1年だったでしょうか。私は常々「自分の可能性を追求しよう」と言ってきましたが、いろいろとチャレンジして可能性が広がったと実感できた人は充実した1年であったと思ってよいのではないでしょうか。一方、そういう実感のなかったという人は「何でそうなのか」という原因を見出してほしいと思います。1年の締めくくりとして、今日はその反省の上に立って、今後のことを考える大切な一日だと思います。

 今年度を振り返ると、学校行事も事故なく順調に進み、川高全体として良い1年であったと言えます。生徒の皆さんの取り組み全般を見渡すと「チーム川高賞」を新設したことで、1,2年生共通して、これを目標に、資格取得に積極的にチャレンジする人、勉強面も頑張り、学力が向上してきている人が増えてきたようです。良い傾向ですので、来年度も大いに期待したいと思います。

 学年別では、2年生はやや中だるみの傾向が見られ、十分に持てる力を発揮できていない生徒が見受けられました。ただ、行事や部活動の中心として自覚して取り組み、礼儀も正しい生徒が多く見られたことはうれしい限りでした。3年生になってからの皆さん一人一人の可能性に期待したいと思います。

1年生も学校に慣れていくにつれ、少しずつ緊張感をなくす生徒も見られました。朝自習や朝読書に真剣に取り組む生徒がいる一方で、挨拶ができない生徒も増えたように感じます。2年生になったら、川高生の中心学年として、一人一人がもっと自覚し、学校生活に取り組んでもらいたい。

 さて、ここで川口高校の運営予算面での1年間の振り返りをします。皆さんは本校がどのくらいの予算で運営されているか。知っているでしょうか?想像してみてください。どうでしょう。

 高校は県からの予算とPTA後援会予算により運営しています。内訳は、まず人件費、これは教職員の給料です。本校には約70名の教職員が運営に関わっています。授業や特別活動の経費、光熱費、修繕・維持費、事務費、備品や消耗品、図書館の図書、老朽化による施設の管理、事務用品などの経費がこれらに当たります。基本これらは県からの予算で賄います。一方、教室の冷房、進路指導関係や部活動の予算などはPTA後援会からの予算で賄っています。

以上合計すると、約5億7千4百万円となります。ものすごい高額で川口高校は運営されています。

 生徒一人当たりに換算すると、約567,000円となります。

どうでしょうか。皆さん一人一人にこれだけの予算がかかって、1年間過ごしたことになります。ぜひ、覚えておいてください。

 先日卒業した3年生は、指定校推薦やAО、自己推薦や公募制などの推薦による進学した人が主流でしたが、自分の可能性を最後まで追い求め、一般入試で志望校にチャレンジし、複数の合格を勝ち取った生徒が例年になく多かったと思います。

 今年の目標は「チーム川高」の総力の強化、パワーアップであると年頭に皆さんに伝えました。3年生はその流れを作ってくれました。

 特に、2年生、次は君たちの番です。この流れに乗り、皆さんも「自分の可能性を追求する」姿勢を早く身に付け、本気でチャレンジしてくれることを期待しています。

 明日からは春季休業に入ります。部活動に励む人も多いと思いますが、少し気が緩みがちになる時期ですので、一人一人が意識して気を引き締めて目標に向かう日々としてください。

 4月10日には、後輩が入学してきます。1,2年生ともに、先輩として、本気になったなと思える顔つきの皆さんに会えることを楽しみにしています。



[校長日誌]第69回卒業証書授与式 校長式辞

式辞               

 花々が咲きそろい、春の訪れが感じられるよい季節となりました。

 今日のこの佳き日に PTA会長 谷田部 宣宏 様、後援会会長 田村 明人 様、同窓会会長 山岡 孝 様をはじめとする沢山のご来賓の皆様、保護者の皆様のご臨席を賜り、平成二十八年度第六十九回卒業証書授与式を挙行できますことを、大変喜ばしく思いますとともに、心より感謝申し上げます。

 ただいま卒業証書を授与いたしました三百六十二名の卒業生の皆さん、また、保護者の皆様、ご卒業誠におめでとうございます。心よりお祝い申し上げます。

 今、皆さんの胸の中には、楽しかったこと、嬉しかったこと、苦しかったこと、辛かったことなど、三年間の思い出が走馬燈のようによみがえっていることと思います。その全てが皆さん自身の将来への財産となるものと確信しています。今日の日を迎えることができたのは、皆さん自身の努力の賜ではありますが、保護者の方々をはじめ、熱心に指導してくれた先生方、あるいは友人たちの励ましがあったからでもあります。どうか感謝の気持ちを忘れないでください。

 私は昨年四月に赴任し、皆さんとは一年間の川高での生活でしたが、さすが三年生と思わせる場面が沢山ありました。川高伝統の体育祭での堂々たる入場行進やエールに始まり、後輩を見事に導いたリーダーシップ、諏訪山祭で発散させたエネルギー、進路実現に向けて授業や補講、面接指導などで頑張る真剣な姿、どれも頼もしく誇らしいものでした。

 本日を持って皆さんの高校生活にピリオドが打たれます。あっという間の三年間だったと思いますが、友人や恩師との出会いがそれぞれにあったに違いありません。これからは、制服を脱ぎ、川口高校卒業生としてのそれぞれの生活が始まります。

 常々私は皆さんに「自分の可能性を追求せよ」と言ってきました。このことはこれからの皆さんにとっても大切な考え方になります。それぞれが違う世界でこの考えを大切にして、自分のストーリーを描いていってほしいと願っています。

 ここで、可能性を追求するとはどういうことか今一度考えてほしいと思います。そのヒントとなる有名な方の言葉を贈ります。

 発明王として有名な、トーマス・エジソンは、電球を作り上げるまでに一万回以上失敗したそうです。しかし、彼は、次のように語っています。「私は実験において失敗など一度たりともしていない。これでは電球が光らないという発見を、今までに一万回しただけだ。」と………。成功とは、成功するまでやり続けることであり、失敗とは、成功する前に諦めてしまうことだと思います。ただし、行ったことが成功であったか失敗であったかを決めるのは自分自身です。エジソンは電球が光らないことを失敗ではなく発見ととらえたように、周りは失敗であるととらえたとしても、自分自身の中で何か得るものがあるのならば、それは失敗ではなく成功への一つのステップであると考えることができます。「失敗は成功のもと」ということわざがあるように、全ての失敗は次なる成功の源となるのです。

 何事にもチャレンジするからこそ、そこに発見があり、こうした発見を繰り返す中で可能性がどんどん広がっていくことであると認識してください。

 さて、発見を繰り返しながら可能性を追求する皆さんの人生のストーリーは、これからどのように展開するのでしょうか。確かなことは物語の主人公は間違いなく皆さんであり、誰も皆さんの代役は果たせないということです。そして、そのストーリーには道が必要だということです。

 パナソニックの創始者松下幸之助氏の言葉に「春が来た。夏が来て秋が来て、冬が来てまた春が来た。同じことの繰り返しのように見えるけれども、木々は一回り大きくなった。それぞれにそれだけ成長している。決して同じではない、繰り返しではない」とあります。本校での思いは誰しも違います。皆さん一人ひとりの貴重な経験がそれぞれの成長を生み、人格を形成し、そして皆さんにしか歩めない道をつくっています。他の人には歩めない、自分だけの道です。この道は広いときもあれば狭いときもある。上りもあれば下りもあるでしょう。本校でいろいろな力を鍛えてきた皆さん。自らの可能性を信じ、自らの人生のかけがえのない道を大切に歩んでください。

 卒業生の保護者の皆様、お子様のご卒業を心より祝福申し上げます。三年間にわたり本校の教育活動にご理解とご協力を賜りましたことに厚く御礼申し上げます。これからも、チーム川高の一員、川高ファンとして川口高校へのご支援を賜りますようお願い申し上げます。

 別れの時が近づいてまいりました。卒業生の皆さん、皆さんは歴史と伝統を誇る川口高校の栄えある卒業生となります。将来に向かって永々と続く本校の卒業生となることを誇りに、「高く正し」の校訓を胸に、これからの人生を一歩一歩踏みしめながら歩み続けてください。全ての卒業生の皆さんの将来が光り輝くものとなることを念願し、式辞といたします。

       

                        平成二十九年三月十四日

                         埼玉県立川口高等学校長

                               松本 恭介